Game For Two

上野から渋谷へ。
13時〜16時、渋谷イメージフォーラムで桝山寛さんのテレビゲーム文化論講座。
http://www.kuropanda.jp/blog/archives/2004_08_06.html#000185
http://www.kuropanda.jp/blog/archives/2004_08_10.html

http://www.imageforum.co.jp/school/summer/game.html

■TVゲーム文化論
現在、私が携わっているゲーム関連の仕事は二つある、一つ今夏、日本で初めて国立の博物館で開かれるゲーム展。もうひとつは、「世界で一番売れているゲームソフト」のコンサルタントだ。前者にはゲームの歴史、後者には現在から未来が詰まっている。ゲーム文化が、いつ、どのようにして始まり、これから、どこに向かおうとしているのか、その二つを題材に考えてみたい。(桝山寛)

■講師:桝山寛(メディア・プロデューサー)
■講座日程:8月9日(月)〜11日(水)
■時間:午後1時〜4時
■受講費:8,000円
■定員:40名

■講座内容:
(1)上野の科学博物館で7月から9月に開かれるゲーム展の映像を使い、ゲーム文化の歴史を概括する。特に、1950年代から1970年代にかけての黎明期において、アメリカのポップ・カルチャーがどのようにゲームに影響したかに焦点をあてる。

(2)ゲーム文化の歴史、その2。1970年代以降、日本製のゲームが、海外でウケた部分、そうでもなかった部分の違いに着目する。また、「世界で一番売れているゲーム」の紹介とその開発経緯などにもふれる。

(3)ゲストにゲームアナリストの平林久和氏を迎えて、「ゲーム文化のこれから」について対談。TVゲームのみならず、世界の政治、経済状況も含めたかなり中身の濃い対談になる予定。

時間があれば詳しくレポートを書きたいところなのですが。
実にためになる話でした。黎明期のゲーム史に関しては、私も知らない話満載。
というか、そもそも私のゲーム黎明期の知識って、桝山さんご本人か、その周辺の方が書いた本で得た知識がほとんどなんですよね。(洋書もちょっとは読んでますが、だいたいかぶってるので)
逆に言うと、日本では桝山さんたちぐらいしかその辺の話をキチっと書ける人がいないということでもあるわけで。
なので、桝山さんが「知ってる話かもしれませんけど……」とことあるごとに遠慮がちに前置きして説明されていましたが、私からしてみれば「知ってるも何も、桝山さんの本で知ったんですよ!」という感じです。

いろいろネタの断片にふれて、インスパイアされるところが多かったです。
とりあえず一点だけ。
私はゲームデザイン史をまとめたいと前から思っているのですが、切り口のひとつとして、プレイヤーの人数があります。
黎明期のゲーム、『テニス・フォー・トゥー』や『スペースウォー!』なんかは二人いないとプレイできない。
コンピュータの思考ルーチンというものがないわけです。
このことは割と大きな意味を持っていると考えられると以前から思っていたので、桝山さんにそう質問してみると、感心されました。やったぜ!(笑)
この話はまた改めて詳しく書きます。

夕方から、横浜の会社へ行って仕事。