「バクマン。」「サルまん」「デスノート」「野望の王国」の奇妙な縁
『DEATH NOTE』コンビによる新連載がいよいよスタート! テーマはズバリ“漫画”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080802-00000005-oric-ent
アニメ、実写版映画も大ヒットを記録した人気マンガ『DEATH NOTE』を手掛けた原作・大場つぐみ、作画・小畑健の最強コンビによる新作『バクマン。』が11日(月)発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)から連載されることが分かった。『DEATH NOTE』では、“善悪二元論”や“断罪”をテーマにした大場と小畑だが、新作では、ズバリ“漫画”をテーマに空前絶後の物語を展開していく。
(中略)
新作『バクマン。』では、“漫画”をテーマに二人の少年を中心に描かれるようで、予告には「さらけだせ全てを!! 暴ききれ!!“漫画”の可能性を!!」とも書かれており、デジタルメディアの隆盛と共に、業界再編の傾向のある漫画界を震撼させる作品となるに違いない。
た、たけくまさーん!!
と、朝から叫んでしまいましたよ。
惜しくも自主的な打ち切りとなった竹熊健太郎さんの「サルまん2.0」では、「デスノート」のパロディ「デスパッチン」をやっていたんですよね。(セブにいるので読めませんでしたが)
「サルまん」(初代の方)は言うまでもなく、マンガ家の二人がマンガのお約束を披露しながらヒット漫画を生み出すという野望を実現するべく奮闘する、ギャグ+メディアとしてのマンガ考察マンガ。
マンガの表現上のカラクリがいろいろわかる、全マンガ読み必読の作品です。
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「デスノート」自体、なんとなく「サルまん」が基本設定のパロディの元とした(上の書影のタイトルの後ろに入っている主人公の顔が劇画調なのはそのため)「野望の王国」の雰囲気が漂っていたし、奇妙な縁を感じます。
流れを図解すると、こんな感じでしょうか。
野望の王国→デスノート→↓
↓ ↓ バクマン。
サルまん→サルまん2.0→↑
「野望の王国」は、青年2人が世界支配のために冷酷に陰謀や暗殺などを駆使ししてのし上がっていくというような話の、大昔の劇画です。←ものすごく大ざっぱな説明。
ちなみに原作は「美味しんぼ」の雁屋哲です。山岡士郎も昔はワルだったのです。(違う)
デスノートという魔法のアイテムの有無や、野心家の人数が2人・1人という差はありますが、「野望の王国」と「デスノート」の構造は非常に似通っているのです。
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いま検索したら、過去にいずみのさんが「デスノート」と「野望の王国」の類似点を指摘していました。
というわけで、今後は「小畑健の絵柄でサルまんを描くのがウケる!」というのと「大場つぐみは漫画原作者界の重鎮になるであろう」ということが予想されそうです(されません)。
と、2年前に「バクマン。」の登場を予言(のように誤読できる)。慧眼恐るべし。
でもこの新連載、実際には私が勝手に期待している、少年二人が夜神月君のように冷酷にライバルを抹殺し、マンガ業界を支配していくという、「サルまんリアルバージョン」とはまったく違う内容かもしれないですが。
というか、タイトルからして、そんな内容じゃなさそう。
でもボクはそういうマンガを読みたいんだ!(海外にいるのでどっちにしろ読めないけど)