googleの順位を上げる

google的な観点から話をすれば、被トラックバック数が増えたり、リンクされることが増えると、相対的にgoogleの名簿順位が上がる(検索したときに、上の方に出てくるようになる)はずです。
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それは、元ブログ(上述の例では氷川さん)にとっても、けっして損な話ではないのです。


さて。岡田斗司夫さんのやり方より、氷川竜介さんのやり方のほうがよいのはなぜか、という話に戻りましょう。

まず、基本的な話から。
ネットで公開すると、引用されやすくなるというのは、おふたりのやり方で、共通した利点です。

理由はふたつあって、、検索でヒットするようになるからという理由と、コピー&ペースト(コピペ)して引用できるからという理由です。

岡田さんや氷川さんが、紙媒体でだけ記事を提供していると、まずgoogle検索に該当箇所はひっかかりません。まあ、当たり前ですね。
ネットに置くことによって、読んでもらう機会が増えるわけです。

次に、引用の問題。書物をキーボードで写すのは面倒くさいので、「ま、引用しなくてもいいか」で終わってしまいます。
そうすると、岡田さんや氷川さんへのリンクも生まれにくくなってしまいます。

さらに、紙媒体だと、引用者ブログの読者が引用元を見に行くことが少ないので、引用元の本来の意図を誤読したまま、話が広がっていってしまう危険性があります。*1
でも、ネットに引用元があれば、読者ひとりひとりが引用元の意図を判断できるのです。

さて、引用されるのは共通でした。
でも、ブログであるかそうでないかで、差が出てくるのです。

岡田さんは、単なるHTMLファイルで過去の原稿を公開されているので、このトラックバックを受け付けることができません。これが、まず損。
岡田さんは、自分の記事が引用されたことを知るのが難しくなりますし(アクセス解析で知ることはまあ可能ですが)、岡田さんの読者も、他でそんな議論がなされたというこを知ることができません。

昔の記事ならなおさらで、ただ置いてあるだけ、ということになりがちです。
もしトラックバックの表示があれば、岡田さんの古い記事を読みに来た読者が、最近それに対して他の人がどうブログに書いたか、すぐにわかって、そこから何かが生まれる可能性が高まるのです。

さらに、ブログだと記事単位にエントリを立てることができます。
つまり、ブログなら記事固有のURL(アドレス)を持つことができるのです。

引用する側からすれば、「えーと、この、岡田さんの過去の原稿がたくさん載っているこのページの、真ん中からちょっと下の方に書いてあるんですけど」とかいうのは面倒くさいですし、せっかくリンクが張られても、読み手も探すのが面倒なので、岡田さんの元記事は読まれにくくなってしまいます。

でも、記事が固有のURLを持っていれば、すぐ見れるというわけ。


岡田さんの公開方法よりももっと損なことに、(表題の話にいきなり戻りますが)ミクシィでは、google検索にもひっかからないし、トラックバックも張れないのです。

前回の日記では、冒頭で私がこのエントリを書くことになった経緯を説明して、いろんな人の名前を出しました。

でも、mixi(それも友人のみへの公開)での発言だったので、トラックバックが飛ばせません。
この(AYSの)ブログの読者は、元の発言を読むことが出来ず、AYSによる言及・引用という、AYSフィルタがかかった状態でしか読めない。
これはもったいないし、AYSブログ読者に、元の発言の本来の意図とは異なる解釈をされてしまう危険もあるのです。*2

せっかく触発してくれる文章を書いていただいたのに、トラックバックを張れないのは、引用者・被引用者・読者のすべてにとって、損です。

俺にトラックバックを撃たせろ! リボルテックヤマグチ No.14 イングラム2号機



まあ、逆にそれを利用して、親しい人向けにmixiに書くという手もあるわけです。(今回は本来、そういうことなんですが)
また、「足あと」という強力ツールがあるのがmixiの強みなのですが、その話はまたいつか。


でも、より多くの人に読んでもらったほうがいい記事は、mixiに閉じ込めておくのはもったいない。
同じ労力をかけて日記を書くなら、今後ずっとgoogleにもひろってもらえないし、トラックバックももらえないmixi日記は、無駄無駄無駄ァジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッドということではないですか。

とまあ、そういう話でした。



次回は、アフィリエイトの話。
君は、アフィリエイトで生き延びることができるか?(←ガンダムの予告の永井一郎の声で読むべし)


(この一連の日記シリーズは、氷川竜介さんの議論のほか、岡部敬史さんの『ブログ進化論』『Web2.0殺人事件』という本を読んだ影響で書いています)
ブログ進化論?なぜ人は日記を晒すのか Web2.0殺人事件

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*1:これはテレビでの発言もそうです。元発言を誰も確認できないまま、正確でない発言がネットに広まってしまいます。そういう意味で、YouTubeなどによるテレビ番組の「正当な引用」は、もっと検討の価値があると思います

*2:「じゃあ言及しなければいいジャン!」とお思いかもしれませんが、その答えは次回の話に続くのです