トラックバックとは何か

ここで、トラックバックの概念をご存じない方のために、少し説明しましょう。
(すでにご存じの方は、この項は飛ばしてください)

トラックバックとは、つまりリンクを張ることなのですが、そのリンクの張り方がちょっと特殊なのです。


ウェブではこのように説明されています。
http://e-words.jp/w/E38388E383A9E38383E382AFE38390E38383E382AF.html
http://kotonoha.main.jp/weblog/000255_trackback.html


結局何ができるかというと、
たとえば私AYSのブログで、氷川竜介さんのブログの内容を引用して、「AYSは氷川竜介さんのブログを読んでこう思った」と書こうと思ったとします。

当然、AYSは、ブログの中に、AYS→氷川竜介さんのブログというリンクを張ります。

これはいいですよね。

でも、AYSは、氷川竜介さんご本人や、氷川竜介さんのブログを読んでいる人にも、「触発されてこう思いました」と、知らせたいわけです。
触発されたエントリというのは、長い「コメント」みたいな性格を持つこともありますし。

でも、氷川竜介さんブログ→AYS というリンクはないので、氷川竜介さんブログの作者・読者に「AYSは氷川竜介さんを読んでこう思った」と知らせることができません。 *1

そこで、AYSは、ブログの編集時に、「氷川竜介さんにトラックバックする」という手続きをします。
(具体的には氷川竜介さんの該当エントリのトラックバック用URLを、AYSのブログの編集画面の所定の位置にコピペするだけです)

そうすると、氷川竜介さんご自身がリンクを貼らなくても、氷川竜介さんブログに、氷川竜介さん→AYSというリンクが張られ、
氷川竜介さんブログの読者がAYSを見に行くことが簡単にできるようになる
のです。

これは同時に、(私がそう思っているだけかもしれませんが、)「そちらのブログに触発されて、ブログを書かせていただきました」という敬意の表れ(までいかないかな?)というか、引用の表明になるのです。
(そもそも、これがないと、氷川竜介さんはどこで引用されているのかわかりません)

あまり意味もなく有名ブログにトラックバックして自サイトのカウンタを上げようとか、スパムメール(迷惑メール)に相当するようなスパムトラックバックもあるという弊害もあるのですが、
ブログでの議論が有機的につながって、価値ある情報が触媒となって、また別の価値ある情報を生んでいく、という現象が発生しやすくなるのが、トラックバックの利点だと私は思います。

(以上、トラックバックの説明でした)

*1:まあ、コメントに書くという手もありますが、コメント欄が開かれていないこともありますし