知恵と勇気!

ついでなので『ゼルダ』話を少し。
http://d.hatena.ne.jp/pastoral/20040523#p2

ディスクシステムの「ゼルダの伝説」は、8つのダンジョンの深層にある「トライフォース」という三角形の宝物の断片と、新しい武器防具・アイテムを集めて、ゼルダ姫と平和を取り戻す物語(だよね?)。

リンクは「知恵のトライフォース」のかけらを集める。かけらを集めて繋げる者だから、「リンク」という名前なのである*1
ゼルダのダンジョンは、パズルである。すなわち、プレイヤーの知恵の力を使ってクリアするのだ。
だから集めるのは「知恵のトライフォース」なのだ。それをもって「力のトライフォース」を持つガノンを倒すのである。
知恵を持って力を制する物語。そのテーマはアイテム名だけでなく、ゲームデザインにおいても見事に表現されている。

1作目ではトライフォースは知恵と力の2枚しかなかった。しかし2作目『リンクの冒険』で「勇気のトライフォース」という新設定が登場。あのミツウロコハイラルの紋章が初登場する。
そして初代ではリンク:知恵vsガノン:力という構造だったのが、
N64版『時のオカリナ』では、リンク:勇気+ゼルダ:知恵vsガノン:力という構造に変化した。
それまで単にエンディングに登場するだけとか、守られる存在だったゼルダ姫は、独立したキャラクターとしてようやく一人歩きを始めたのである。
そして、3枚のトライフォースと3人のメインキャラクターという現在の「ゼルダ」の基本構造が完成をみたわけである。

……以上、GAMIANでゼルダを書くときに使おうかなと思ったけど没にしたネタでした。

*1:たしか昔『ファミマガ』か何かで宮本茂さんが言ってた