プレステ10年!

お台場の日本科学未来館へ。2度め。月曜なのに開館しているという稀有なミュージアムである。
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/report/194.html

PlayStationと科学』展 〜コンピュータテクノロジーとエンタテインメントの融合〜
家庭用エンタテインメントプラットフォームとしては、全世界で圧倒的なシェアを誇る“PlayStation”は従来のTVゲームをさらに「コンピュータエンタテインメント」へと進化させ、いまでは音楽や映画と並ぶエンタテインメントの一つとして全世界の人々に親しまれています。本展示は、1994年12月に誕生した“PlayStation”、そして現在の“PlayStation2”を通じて、最先端のコンピュータテクノロジーとその基盤となる科学技術の関係を、幅広い層の方に向けて分かり易く展示いたします。コンピュータゲームがテレビに映し出される仕組みや、それを実現するための半導体チップの役割、そしてそれらを開発した人々の思いなどを通じて、コンピュータエンタテインメントの世界に触れていただけます。
開催期間 2004年4月29日(木)〜5月31日(月)
開催場所 日本科学未来館 1階 催事ゾーン
参加費 入館料のみ(大人500円/18才以下200円)
※但し、土曜日は一般・団体とも18才以下は無料
主催 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
協力 日本科学未来館
企画協力 株式会社学習研究社、株式会社クラップハンズ、株式会社ポリフォニー・デジタル
お問い合わせ先 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント インフォメーションセンター

わずか1ヶ月の展示で、巡回の予定もない(と想像する)のに、気合入った展示だなあ(規模は小さいが)。さすがソニー、金持ってるということか。
詳しい内容はマスコミサイト参照のこと:http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040429/scej.htm http://www.famitsu.com/game/news/2004/04/29/103%2C1083231758%2C25358%2C0%2C0.html

なお、SCEじゃないからだと思うが、PSXの存在に関しては無視されていた(いちおうワンチップ化されたEEとGSがPSXに搭載されているという言及はあったが)。
もちろん「プレイステーション」はもともとスーパーファミコン+CD-ROMだったという歴史はなかったことにされていた。
ひょっとしたらスーパーファミコンコントローラーが刺さってる“プレイステーション”の実物モックアップが見れるかと期待したのだが(写真は書籍などで見ることができる)。

GT4プロローグ搭載のドライビングシミュレータは2回体験した。やっぱりGTは難しい。

一番面白かったのはアイトーイの技術の説明。これに関してはファミ通.comの写真を見ていただきたい。
http://www.famitsu.com/game/news/2004/04/29/103%2C1083231758%2C25358%2C0%2C0.html

9 "プレイステーション"のこれから
 "EyeToy"カメラ対応ソフトに使われている"リアルタイム画像入力"と"リアルタイム画像処理"についてわかりやすく説明されている。現在表示されているフレームとひとつまえのフレームの差を読み取ることで、動いている物体だけを見られる"動き抽出(画像間差分)"、ノイズの除去を行うためのピラミッドフィルタ、基準となる画像に似ている画像を捜すことでプレイヤーの動きを追うようにキャラクターを動かせる"パターンマッチング"など、さまざまな技術が使われているのだ。

なるほど。てっきり体の輪郭とかを読み取るスゴイ技術なのかと思っていたのだが、実は1フレーム前の画像との差分をリアルタイムで検出し(それもすごいんだが)、差分のところを抽出していたんだな。
つまり、動いているところだけ見えるわけだ。
カエルは動いている物しか見えないという話を聞いたことがあるが、写真左下の画面はまさにカエルの世界なのだろう。すごい。

だから、たとえば上から風船が落ちているゲームでは、手を差し出していてもすりぬけてしまう。手を小刻みに動かしていると風船は手に当たる。
ちなみに、柄のない服を着ている場合、動くと輪郭は検知されるが、たとえば胸の部分と腹の部分は同じ色なのでジャンプしても差がないという結果になる。これって動画圧縮の世界に近いではないですか。面白い。
これ、製品に入れてほしい。ウラ技とかでいいから。

国立科学博物館"テレビゲームとデジタル科学展もようやく発表されたようですな。ぐるっとパスのスケジュール表に入ってたから4月の頭から知ってたけど。
某所からの情報によると、「ビット・ジェネレーション」というクオリティの高い展覧会を手がけてきた桝山寛さんが関わっているらしい。展示内容を見て納得。ていうか『Tennis For Two』って現存するのか? 再現? それとも単なるパネル展示??
かなりマニアックな気もするが、期待。なにしろ入場料1300円なので、これだけでは終わるまい。http://www.famitsu.com/game/news/2004/05/24/103,1085379207,26627,0,0.html http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040524/tvgame.htm

プログラムが更新されたというシアターも見たかったのだが、GT体験の時間とかぶっててダメだった。どっちも30分で終わるんだから、空いてる平日はずらしてくれてもいいのに。

アース・ラウンジ シリーズ Vol.2
「F.C.R.B.スタジアムプロジェクト」展
アースラウンジは、未来館のシンボル展示である大きな地球儀ジオコスモスの下で、「地球環境」をテーマに科学と文化をつなげる未来館のオリジナル企画シリーズ。第2回目の今回は、「地球にやさしい未来型サッカースタジアム」の建築プロジェクトが登場します。地面を掘って大きな穴を作り、イベント終了後に使わなくなったスタジアムを元の環境に戻すという大胆な発想のスタジアム建築を、サポーターたち自らが資金を集めて実現しようというプロジェクトです。
ファッションブランドSOPH.(ソフ)のプロデューサー清永浩文が生み出した架空のクラブチーム「F.C.R.B.(F.C.Real Bristol.)」。建築家・荒木信雄氏によるこのチームのホームグラウンドの設計を通して、「地球の限りある資源とエネルギー」、「地球環境を考えたモノづくりやマテリアル」について改めて考え直す企画展です。またサッカー漫画「キャプテン翼」も強力なサポーターとして登場します。
「F.C.R.B.スタジアムプロジェクト」展サイト http://www.miraikan.jst.go.jp/FCRB/

コンセプトはわかったが、作るのには本当のスタジアムを作るのと同じぐらいの費用がかかるらしい。
まず理念ありきで、金を集めたりチームを探したりするのはこれかららしい。