(C)虫プロ

夏目さんの最近のオススメは以下とのこと。
http://www.comicpark.net/natsume040521.asp

 思い出すときには、そのときに合わせて、今だとこんな作品をあげたりする。
 山本英夫ホムンクルスビッグコミック・スピリッツ連載中(小学館
 二ノ宮知子のだめカンタービレ』Kiss連載中(講談社
 井上博和『みのりの日々』ヤングキングアワーズ連載中(少年画報社
 ダーティ松本『エロ魂 私説エロマンガ・エロ劇画激闘史』1(オークラ出版

他によしながふみと、『PLUTO』の名前が挙がっている。原則単行本でしか読まないという夏目さんも、浦沢直樹プルートゥ』はお読みになっているのか。
20世紀少年』『プルートゥ』はたしかに面白く、他のマンガと比べるとエンターテイメントのレベルがとても高い。
だが、『MONSTER』の中盤以降、どうも浦沢は手を抜いているような気がしてしまう。
MASTERキートン』に見られるように、浦沢はワンエピソードの構成力がすごく巧い(むしろ「協力」としてクレジットされている長崎尚志か? やはり勝鹿北星と同一人物だったりするのだろうか)。
だが、『MONSTER』『20世紀少年』は長すぎるというか、ひとつのネタを引っ張りすぎだと思う。あれだけ引っ張った割には、『MONSTER』の終盤の展開はいまいちだったと思う。『20世紀少年』もいまのところ、そうなる予感がする。
PLUTO』も私は毎回楽しみに読んではいるのだが、プルートゥを描かないという構成は同じように過度に思わせぶりだし、冷静に考えると、いまのところ「ブランドーはそうくるか」とか「ブラックジャックのことを言及している!」とか「アトムキタァァーーー!」とか、手塚作品への翻案っぷりにいちいち反応しているだけのような気がする。……それって同人誌の楽しみ方じゃないのか?
浦沢の実力はこんなもんじゃないと思うのだ。