impostors

ゲオで80円レンタルだったので、残ってたDVDをテキトーに借りる。

▼『フォーン・ブース
けっこう面白いだろうとは思っていたのだが、かなーり面白かった。かなりハラハラして見ることができ、オチもけっこう意外で楽しめた。
吹替版で見たのだが、犯人役の大塚明夫の独壇場。必ずしも元の声質と同じではないが、見事だった。
80分強と、かなり短いのも好感。
(以下ネタバレ)欲を言えば、主人公は口先男なのだから、うまく工夫したトークで警察を動かし、犯人を騙したりして、電話というツールのみで犯人と戦ってほしかったという気もしないでもない。(それだと監督の意図とぶれてしまうのだろうが)
映画のラストシーンはなかなかカッコいいのだが、犯人が神様で、主人公が彼に従って改心した話、ということになってしまう。攻撃の方向が犯人→主人公の一方通行なので、後半に逆ベクトルの攻撃(主人公の反撃)があるともっと燃えたんじゃなかろうか。
ま、というのはちょっと思っただけで、文句なしに面白かった。
レンタル盤にも30分程度のメイキングと、監督によるオーディオ・コメンタリーが入っていたのもいい。

▼『スパイ・ゾルゲ
つまんないと評判だったのだが、CG再現された昔の東京の景色を見たかったので見てみた。
ははあ、監督はゾルゲを通じて、現代史を描きたかったんだな。あと、最後の一本として撮ったとのことだし、監督の理想(思想)を託したかったんだな。というわけで、詰め込みすぎで脚本もキャラクターもぜんぜん整理されてない。無駄なシーン、無駄なキャラクターが多い。
あと史料映像やBGMの選曲がベタすぎ。国旗が映ったら毎回国歌を流すとか。
CGも期待していたよりイマイチでのっぺりした感じ。でも銀座の服部時計店(現・和光)の時計が見れたからよしとしよう。

▼『パイレーツ・オブ・カリビアン
冒頭で海賊版に対する警告が出てちょっと笑った。
前に一度劇場で見たけど、やっぱり面白いなあ。デップ様最高! 北米版DVDにはオーディオ・コメンタリーが入っているけど、日本版には入っていないらしい。なんでだディズニー! コメンタリー入り日本版が発売したらDVD買おう。
DVDなので吹替版も試して見たけど、なんでデップ様の声が『ER』のカーター君の声なんだ! ぜんぜんあってないと思う。
この映画で一番好きなのは(デップ様の変な動きを含めた)随所に出てくるおバカなギャグなのだけど、それだけじゃなくていろいろ燃えるシーンも多い。月の光で正体を現す骸骨とか、チャンバラとか。
ジョニー・デップオーランド・ブルームと、主人公を二人に分けた(海賊=悪者が主人公というのは如何なものか、というところから出発したのかな?)ところもけっこう挑戦的なのだが、上手く機能している。
デップ、ブルーム、ヒロイン、ヒロインに言い寄る海軍士官。主にこの4者の利害関係の一致・不一致で物語は動く。このプロットは上手い。
ヒロインのキーラ・ナイトレイは『タイタニック』のケイト・ウィンスレットと同じタイプのスタンドだと思うがどうか? 結婚する気がないくせに婚約者を利用して意中の男(主役)の都合のいいようにことを持ってく手腕とか、後半で主役の男顔負けの女傑ぶりを見せるところとか、けっこう影響を受けてると思う。

FAQ:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/7700/faq/faq.html
デップ様フィギュア作っちゃった人:http://www.n-plus.jp/about/jack.html
(情報源:http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1081241375/)
特にFAQのhttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/7700/faq/file/faq_tdl.txtが興味深い。

TDLのアトラクション「カリブの海賊」について
所要時間、約10分30秒のボートタイプのアトラクションです。
アトラクションと映画のネタが一致しているものはこちら。

・館に侵入してメイドを追い掛けまわす海賊
・牢屋の鍵をくわえた犬を骨で呼ぶ囚人
・豚と一緒に寝てるおじさん
・ワイン飲んでるけどだだ漏れな骸骨
・要塞と海賊船の撃ち合い
・骸骨が転がってる横を歩く蟹
・宝の山
・鶏
・トルトゥーガの町並み(イメージ)
・襲撃され火を放たれるポートロイヤル(イメージ)
・ぶら下がる樽
・YO-HOの歌
・オウム
・Dead men tell no tales(死人に口なし)

ああ、あの犬の骨とか、豚のシーンとか、肋骨から漏れるワインの意味はそういうことだったのか。
けっこうアトラクションのフィーチャーをちゃんと取り入れているのだな。


と、3本(というか『フォーン・ブース』はコメンタリーも見てるので実質4本)立て続けに見たので疲れた。テレビでやってた『少林サッカー』もちらっと見る。これも好きな映画なのだが、やっぱり街の人々の生活が変わってるという最後のシーンが一番好きかな。