ボンバイエ、それはいのき。

去年、湯河原に行ったときにhttp://d.hatena.ne.jp/AYS/20030808天空の城ラピュタ』のDVDを鑑賞しながら、伊藤悠(id:ityou)さんに解説をお願いしたことがあり、とても勉強になった。
そこで今度は何を題材にしようかと思ったのだが、『パトレイバー劇場版』は伊藤さんがいろいろ書いているしhttp://homepage1.nifty.com/~yu/p/index.html、私も好きな映画のひとつである(私はエンターテイメント志向なので『パト2』は映画としてはトータルではそんなに評価してない)。それをやりたいと思っていて、http://d.hatena.ne.jp/AYS/20040319#cでふったら了承してくれたのだ。
伊藤さんだけでなく、いろんな人がいろんな指摘をしあう会にしたい。
上記のコメント欄で参加希望を出してくれたみはえるさん(この回のためにわざわざ最近出たDVDを買っていただいた)の他、会場を提供してくださった伊藤さんの旧友のSさん、私が中心で喋り。
これが初見のid:uelさんと、前に見たかもしれないけどほとんど忘れてるというid:fvjkさんも参加してくださったが、やっぱり初めて見る映画だと辛かったかな。あと、fvjkさんは同日に福岡からはるばるやってきたご友人を放っぽっての参加らしい。いいのか?

後藤隊長が喋るシーンでカメラがイマジナリーラインを越えて回りこんでも雲の流れる方向が同じとか、最後のシーンの零式の背のペイントが「TIPE-0」と誤植になってたりのようなミス(?)なども、みんなで見てこそ発見できる。

白眉だったのは後藤隊長が警視庁のお偉方に方舟破壊を示唆する会議室のシーン(後藤→柳葉敏郎という形で『踊る大捜査線』に影響を与えた)。
後ろに遊馬がいるということが気づかなかっただけでなく、会議室の壁が、下に化粧板・上にただの壁というように分断されていて、それが単調さをなくしているだけでなく、カメラ位置が変わるたびにその境目の高さが変わり、そのフレームで描かれる人物のレイアウトを強調する役割を演じているという伊藤氏の指摘には唸らされた。

参加者のレポート:http://someiyoshino.cool.ne.jp/NowOrNever/non2/archives/000259.html http://d.hatena.ne.jp/uel/20040403 http://d.hatena.ne.jp/ityou/20040407 http://d.hatena.ne.jp/fvjk/20040516#1084806459
次回は『カリオストロの城』か『ナウシカ』あたりですかねえ? 洋画でもいいような気がするけど、あんまり共通して好きな映画ってないしね。

他には『塊魂』をちょっとだけやらせてもらったが、途中だったしあんまりじっくりやれなくてよくわからなかった。
ゼルダの伝説4つの剣+』を買って行ったのだが、ちょっとやそっとじゃ面白さはわからない感じ。
たかなべさんhttp://d.hatena.ne.jp/takanabe/20040403 http://d.hatena.ne.jp/takanabe/20040405は面白くないと語っているので、ずっとやっていってもつまんないのか!?
大好きなのでDVDも買った『東京スキャナー』はぜんぜんウケなかった。糸井重里タモリに勧めたhttp://www.1101.com/sat_darling/index.htmlというのをはてなキーワードのおかげで後で知ったが。『風雲児たち』といい、最近糸井と趣味がかぶってしまっているのか?!
Sさんはプロジェクタを持っていて(すごい!)、大画面を近接で見たのだけど、ミシェル・ゴンドリーDVDを見たら、「Let Forever Be」PVのスタジオ撮影部分に奥行きを感じて、立体映像のように見えたのがびっくり。そういえばもう1個見せたいPVがあったんだけど、上映し忘れた。次の機会に。
そういえば、会場を提供してくださったSさんのお母様が『イノセンス』が良かった(主に映像と音楽に、らしい)と語っていたのでびっくり。