lock on target

先日http://d.hatena.ne.jp/AYS/20040314夏目房之介さんがBSマンガ夜話http://www.nhk.or.jp/manga/ぶっせん』の回http://www.nhk.or.jp/manga/arc/23/02/index.htmlで、「後ろでこのキャラがこういうことしてる」とか普通の読者は気づかない細かいところに気づくゲストがいた、という話をされていた。
私もこれは記憶にある。最終回に読者も忘れていた(作者も普通なら忘れてる)幽霊がちゃんといるとか。
たしか女性ゲストだったと思うけど。検索してみた。
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/4580/list/23.2.htm

石堂夏央はいままでの女性ゲストの中ではなかなか良かった。
甲殻機動隊の時の岡田氏の解説のような
マンガを読みなれてない人が読んだらサッと読み流すような
細かい画のところの話はなかなか盛り上がっていて良かった。

これだ。たしかに『攻殻機動隊』のときの岡田斗司夫氏の解説もすごかったなあ。工学迷彩で消えた多足歩行ロボが足をついたときに出る砂煙の描写に対する指摘とか。

マンガ夜話』は確実に視聴者の批評的見方としてのマンガリテラシーを上げていると思う。
私なんかは絵よりも脚本の方にこだわるタイプなので、どうしても絵よりもふきだしだけで意味を読み取ろうとしてしまう。それでも、『マンガ夜話』などのおかげで絵に対する読解力はそれなりに上がったと思う。

たとえば『プラネテス』2巻p.34の2コマめでロックスミスが記者会見で釈明しなかったことに対して、三人が「なんて奴……」と異口同音に言っているが、ユーリとフィーは軽蔑の表情があるのに対して、ハチマキは単に驚いているだけとか。(ユーリとフィーの表情も微妙に違う)
p.146の最初のコマ、爆発の瞬間、ゴローさんがちゃんとハチマキとタナベをかばってるとか。
そういうのは昔だったら読解できずに流してしまっていたと思う。
(でも3巻p.143の「「娘さんをボクにください!」って感じ」のコマだけ、ジーパンのはずのタナベがスカートになってるというミスはネットで知るまで気づかなかった)

検索の過程でいしかわじゅん氏のページのこれを発見したのだが、マンガ夜話の控え室ってこんなのhttp://hw001.gate01.com/jun-i/manga23.htmlなのか。もっと応接室っぽいとこを想像してた。個室ってのもあるようだから、そっちはもっと豪華なのかな?