ストライダーと飛竜

PS2ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』が「EA BEST HITS」として2980円で再発売されたので購入。
これまでのPS・PS2ベスト盤のジャケはいかにも廉価版という感じであんまり買いたくなかったんだけど、これは下にちょっと帯が入ってるだけで気にならないのがいいね。
タイトルは『二つの塔』だけど、ゲーム内容は『旅の仲間』『二つの塔』からシーンが抜粋されて『真・三國無双』風な一対多数チャンバラ。プレイヤーキャラとして選べるのはアラゴルン(馳夫くん)、レゴラス(エルフくん)、ギムリドワーフくん)。コンボとか決めなきゃいけないので難しい。
ゲームはゲームでちゃんと単体でもストーリーを追える感じになってるのかと思っていたのだけど、ぜんぜんそんなことはなくて、「当然映画の内容は暗記してるよね?」と、説明抜きで抜粋しまくり。ある意味潔い作り。映画を見てないとシチュエーションがぜんぜんわからんと思う。
実写のシーンからスムーズにリアルタイムポリゴンデモに移行してすごい! という触れ込みだったが、PS2ということもあってかポリゴンモデルはイマイチ。『エンター・ザ・マトリックス』とかと同レベル。今見るとただ構図をあわせてモデリングしただけじゃん、という感じ。移行するのはあくまでポリゴンデモであって、そのままワンカットでゲームに移行するわけじゃないのも惜しい。
ゲームのアラゴルンにあの顔で言われてもなあ、というシーンがチラホラ。ギムリは気にならんけど。もうちょっとがんばって欲しかったなあ。『王の帰還』では良くなってるらしいけど。
あとギャラの関係か、愉快なホビットさんたちがほとんど出てこないのが如何なものか。さすがにフロドはチラッと出てくるが、サムとメリーとピピンなんか存在を抹消されてるし。
もちろん映画を題材としたゲームとしては出来はいいんだけど(吹替え版収録でしかも同じキャストという手を抜かないローカライズが偉い)、世間で言われてるほど進んで絶賛したいというほどでもなかった。
アクションゲーム好きじゃない場合、ステージをクリアするごとに見られるようになる映像特典鑑賞ソフトという感じじゃないかなあ。まだ見てないけど。