欧州発戦闘美少女

またメディア芸術祭にタダ映画を見に。
▼『東京スキャナー』『スキージャンプ・ペア オフィシャルDVD』
「アート部門・エンターテインメント部門 映像作品上映」http://plaza.bunka.go.jp/festival/exhibit/schedule_artent.htmlだが、「アート部門/映像」は眠くなる。というか途中でうとうとしてしまった。しかし押井守監修『東京スキャナー』の曲で目が覚める。半年前六本木ヒルズで見たけどid:AYS:20030912、やはり素晴らしい(いま自分が住んでいる街の現在をテーマにしていて、最近初めて行った場所が多く出てくるってのもあるけど)。
前に見たときは森ビルのほぼ最上階というロケーションで見たのでたいして気にならなかったが、六本木ヒルズを神々しく描こうとする意図が鼻についた。スポンサーが森ビルだからしょうがないのだが、森ビル社長のご機嫌をとろうとしてるみたいでちょっとだけ萎え。途中で恵比寿ガーデンプレイスにもロックオンするから、写真美術館で上映するのは問題ないが(ちなみに2階のメディア芸術祭展示でも、地下の「わざとこころー日本式・アニメーションの探検」展でも延々上映されていて、上映されすぎである)。DVD買おうと決意。
スキージャンプ・ペア オフィシャルDVD』は5分だけの抄録だったけど、年配の人が声を出して笑ってた。でもこの作品は大画面で見るもんじゃないと思う。CGっぽさが目立ってしまう。最初にネットで圧縮しまくりの小さい画面で見たときが一番本物のスキージャンプ中継っぽく見えて面白かったな。
▼『ケイナ』
劇場公開直前のアニメーション部門推薦作品『ケイナ』。フランスのCGアニメ。押井守曰く「ハリウッドではあり得ない色彩感覚」というのが宣伝文句なんだけど、全編金色っぽい色彩だった。まだ見てないけど予告からすると『イノセンス』の色彩感覚がかぶっちゃった、ということじゃないのかな?
CGの方はあまり判定センスを持ってないのでなんだが、最近の洋ゲーによくあるような絵柄だと思った。
お話としてはイマイチかな。世界の謎を解いていくような話だけど、あんましワクワクしなかった。
英語音声だったのだが、ケイナはカィーナと発音していた。フランス語だとケイナなのか?
●以下ややネタバレ
最初の方では『ラピュタ』『ナウシカ』を連想させるシーンが出ていたので、そういう映画かと期待したら別にそうではなかった。むしろ、なんとなく全編CGで惑星の運命とかテツガク的なテーマとかを語ろうとして、あんまし成功してるとはいえないという点で映画『ファイナルファンタジー』を連想した。
キャラクターの性格とかが悪い意味で類型的だし、とにかくいわゆる世界観で見せようという映画なので人間ドラマもほとんどない。この辺は魚類に感情移入させるという離れ業をやってのけた『ファインディング・ニモ』と正反対かも。
ケイナたち人間の他、異星人勢力が二つ出てくるんだけど、善の方の異星人といっしょにいる虫はどういう存在なのかよくわからなかった。
最後も重力とかがどうなってるのか激しく疑問。

本日のニアミスさん:id:qsaq:20040305(写美で上映されたのは2/28と3/4だけなので同日だと思われる)