今日は出光美術館に行ってきた。(先に大倉集古館に行こうと思ったが時間がなかった)
http://www.idemitsu.co.jp/museum/

ビルの上のほうの階のフロアということで、損保ジャパン東郷青児美術館や閉館したサントリー美術館みたいなタイプのところだった。

皇居方向の展望窓があって、なかなか眺めが良い。
(奥)   新宿都庁   市ヶ谷防衛庁 池袋サンシャイン
(手前)警視庁  桜田門 二重橋
みたいな風景。
特にサンシャイン60は都庁や六本木ヒルズの展望台からはたしか見えないので、距離感や位置関係を実感できてよかった。

展覧会のテーマは「源氏絵」。要するに、『源氏物語』という昔のベストセラー恋愛小説をいろんな絵師がビジュアル化したものである。
つまり最近『電車男』がいろんな雑誌でマンガ化されてるらしいが、それの元祖だ(?)。

源氏物語は受験のとき以来なので細かい話を忘れてるので、どういうエピソードのシーンなのかいまいち思い出せないところが多い。

でも、若紫で光源氏が垣間見(俗に言う覗き、もっと俗に言うと出刃亀)してるシーンは見ててすぐわかった。
個人的に面白いなと思ったのは、このシーンの描き方の様式がけっこうバラバラだったこと。

展示作品に限った話だが、多かったのは左手前に源氏の背中あるいは右向きの姿が描かれ、右奥に若紫たちが描かれているパターンだ。
しかし、左手前に紫を配し、右奥の垣根の上から源氏が頭を覗かせているようなものもあった。
これって、主客が逆転しているといえなくもない。
源氏が若紫を見ているのか、若紫が源氏に見られているのか。カメラの位置で意味は変わる。

ところで、若紫といえば日本におけるロリキャラの元祖と言われている少女であるが(←適当)、侍女(女御だっけ?)達よりも大きく描かれていた。
重要人物は大きく描くの法則?

帰りに帝劇の前を通ったら、「本日分でなくてもいいのでチケット譲ってください」と書いたスケッチブックを持った女性が数人。
何かと思ったら、堂本君の舞台か何かでした。寒い中大変だなあ。

行き帰りの電車で『のだめカンタービレ』の新刊を読んだ。新キャラ出まくりですな。新キャラの彼がピアノ弾いて自信を取り戻すシーンが良かった。