ハロルド作石『BECK』

マンガ夜話に備えてハロルド作石BECK』既刊19巻を読了。長い通勤時間も読書には味方だ。
さらに、タイミングよく今月の『月刊マガジン』(ほとんど始めて触ったようなものだ)が、19巻の続きの話だったようなので、世に出ている分は全部読んだことになる。面白かった。

このマンガに関して、時間があったら書きたいこと。

  • 正統派少年マンガフォーマットだが、スポーツ・バトルものではない。つまり対戦者がいない。ドラマツルギーが発生しづらい、盛り上がりづらい。そして、主人公たちの成長を、「あのべジータより強いフリーザを倒せた、そのフリーザより強い魔人ブウを倒せた」みたいな、少年漫画的「強さ」の上昇曲線(あるいはインフレ)によって表現することができない。この問題をいかに解決しようとしているか。あるいは解決できていないか。
  • さらに、それゆえ立ちふさがる困難の克服方法が、つまり『ロード・オブ・ザ・リング』の戦闘シーン的、「援軍キター!」による逆転劇だ。ある意味、他力本願。
  • 少年マンガの、努力型主人公と天才型主人公について。主人公は早い段階から歌唱の天才であると認められすぎている。
  • ヒロインキャラ群像について
  • 大ゴマの効果
  • 音を表す文字および記号を描かないことによって音を表現すること
  • その他

それにしても『BECK』はスイスイ読める。これだけ早く読めたマンガってなかったんじゃないかなあ。
http://www.ringolab.com/note/natsume/archives/001673.html

 ちなみにナイトキャップは、こんど夜話でやる『BECK』(ハロルド作石)。
P.S や、やばい! 『BECK』面白すぎ! もう3時15分! 寝る! お休み!

http://www.ringolab.com/note/natsume/archives/001798.html

今夜は、そんなワケで『BECK』なのだった。
 OKべいべ、ダックテイルで出ていこうか?

夏目さんも太鼓判ですが、さて放送やいかに。