がんばれ森川君

くまうた』の制作者が、森川幸人さん(『がんばれ森川君2号』『Jumping Flash!』『アストロノーカ』等)であることを知る。今頃知るあたりが、最近ゲーム業界ニュースに興味が薄れている証拠なんだろうな。
正直言うと、『Jumping Flash!』は2作目までクリアしたが、森川さんのゲームはあんまりやったことがない。
くまうた』も一発ギャグ的な内容のように思えるので、ぜひとも一度やってみたいけど買いたいというほどじゃない。一度食べてみたいレストランみたいなものなのだが、ゲームソフトを(バーゲンじゃなく)購入するというのは、レストランの常連になるようなものなのだ。本当はこういう新しいものにお金を払うべきなのかもしれないが、パトロン的消費者になれるほどお金に余裕がない。

(情報源:N.G.M.-消費ゲーム2003.12.01 http://homepage.mac.com/man_chicken/consumer/
くまうた 森川の独り言
http://www.muumuu.com/enka/coment.html

Q04: あいかわらず、やれることが少ないのですが?
A:
そもそも、ゲームがしたいならゲームを買ってください。といいたいくらいです(笑)。
っていうか、テレビという装置に映し出されるゲームって、どんなんであるべきか、そのことをここのところ、すごくマジメに考えているんです。
今までは、それまでゲーセンでしかできなかったゲームが家庭でもできる!ってことの驚きと喜びでここまできたけど、テレビという装置とゲーセンで遊ぶゲームというものが、本当に相性がいいのか?そこらへんって、実際どうなんだろうっての、あるでしょ?ぼくはひょっとしたら相性が悪いのではと疑ってるんです。
だって、普段、テレビに向かっている時のテンションってすごく低いでしょう?あ、テンションというのは集中力×時間っていう意味で使ってます。良くも悪くもあれが、テレビに対するテンションだと思うんです。そういうテンションじゃあ、従来のゲームは遊べない。
昨今のゲーム離れ現象には、いろいろな理由があると思うけど、1つには、その求められるテンションの違いにしんどくなった。ってのがあるんじゃないかと思ってるわけです。
脱線しちゃうけど、じゃあ、従来のゲーセン型のゲームってどこで?ってというと、それは携帯型のゲーム機がいいと思うんです。今まではマシンスペック的に辛かったけど、それもなくなりつつあるし。
携帯型のゲーム機に向かうときのテンションは、ゲーセン型のゲームのテンションと似てると思います。
ま、そんなことを考えてて、じゃあ、テレビに映るゲームってどんなテンション?っていうと、これ(くまうた)くらいでどうでしょうかね。っていうのが、今回の「提案」なわけです。

テンションの件の指摘は同感かな。ケーブルテレビを入れて海外ドラマやディスカバリーチャンネルをはじめとして、いろんなチャンネルが見られるようになってから、より一層ゲームをやるのがしんどく(というか面倒くさく)感じてしまった。最近では、テレビ番組を集中して見るのも割と面倒くさくなってきた。(やばい?)

携帯ゲームに向かうテンションがゲーセンのゲームと近いという指摘はひじょうに興味深い。あまり考えたことなかった。
こうしたテンションの高さというと、ゲーセン・メガドライブトレジャー・シューターなんかを連想するのだが、じゃあトレジャーがGBAで『鉄腕アトム』を出して、その筋の人たちが熱狂しているhttp://www.jttk.zaq.ne.jp/ndjamena/game/ASTROBOY.htmのは正しい選択ということになるのか。
単にトレジャーの2D技術を注ぎ込めるハードはもうGBAしか残っていないという認識だったが。

同じ携帯ゲームでも、本当に単なる時間つぶしとしての携帯電話向けゲームと、ゲームをするためだけにわざわざ持ち歩いているGBAという似て非なるものについてももうちょっと考えてみたいところだ。(が、私はゲームが走るような携帯電話を持っていないのがネックなのだが)
考えてみれば、家庭用テレビゲームというのは、テレビ放送を見るための機械に間借り(寄生)する存在であるわけだ。携帯電話も電話にくっついているにすぎない。
プレイステーション2なんかは、さらにDVDビデオを再生してしまって、ますます純粋ゲーム機械度を下げ、DVDレコーダーになったPSXにいたってはゲーム機能は完全なオマケだ(HDDを搭載しているのにPSBBに基本的に対応してないし)。
純粋にゲームをするためだけの機械でするゲームといえば、アーケードゲームと、ゲーム&ウォッチと、ゲームボーイのような携帯ゲームぐらいなのだ。しかしそれらはファミコン登場以後、決してメインストリームにはならなかった。(ポケモンにハマった小学生たちは別だが)
本当のゲーム好きに遊んでもらいたいなら、GBAなのかも。ここで「というわけで、ニンテンドーDSに期待したい」とかで締めるのがパターンなわけだが、中途半端な情報ばかり先行していてまだ正体がつかめなくて胡散臭いだけだし。

Q05: そういう考えは受け入れられる、
つまり売れると思いますか?
A:
あ必ずしも売れないイコールだめとは思わないけど、売れないと思ってます。売れないと思う理由は、もちろんこういう遊び自体がそうは受け入れられない、つまり楽しいと思ってくれる人の総数が小さいってこともあるんだけど、
それに加え、こういう遊びを楽しいと思ってくれる人が今ゲームをやっていない、ゲームをやっていない人に、こういうゲームが出たことが伝える手段がない、さらに、小売店の反応があまりよくないので、お客さんのところに届かない。などなどの複合的な原因が考えられるわけです。
って、まだ売り出してもいないのに、何、総括してるんだろ、おれ(笑)。

うーん、森川さん、男だねぇ。他人事ながらがんばってほしい。やっぱ買ってあげないとダメかなあ。でもそういう態度で買って「あげる」のもどうかと思うんだよね。

森川さんは絵を描いて個展やったり、絵本書いたりしてたのか。知らなかった。『オトナ語』の本の表紙もそうなんだ(って、書店で見たことないけど)。http://www.muumuu.com/other/

そういえば『マッチ箱の脳 使える人工知能のお話』も買ってあるけど読んでないや。
(参考:くまうたうぷろだ http://oresama.jp/kumauta/ 公式サイトでくまうたビューアーを入手すると聞ける)