カリブの海賊

仕事先の関係の人と6人で浦安オリエンタルランドこと東京ディズニーランドに行く。20周年にして初TDL
テーマパークのアトラクションとビデオゲーム(特にアーケードゲーム)は似ている点も多いし、テーマパークとして一般の評価がものすごく高いのでとても楽しみだった。
が、結論から言うと期待はずれ。私の場合USJを90点だとするとTDLは60点ぐらい。行って損した金返せとまでは言わないが。USJはまた行って同じものを見たいと思うが、TDLはもういいや。
なぜイマイチかというと、
理由その1:古い。
USJのアトラクションは当然ディズニーランドをふまえているのだからしょうがないのだが。男の子向けのトゥモローランド(SF系)のスターツアーズ、スペースマウンテンとかが軒並み20年前的。あと、古いけど有名だったマイケル・ジャクソンのはいまはないのね。残念。
理由その2:題材が燃えない。
USJが身近な映画だった(私のもっとも好きな映画のひとつ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』含む)というだけでなく、映画は最悪の『ウォーターワールド』もUSJのアトラクションとしては極上だったりする。
理由その3:どのアトラクションも似たりよったり。
たいていのはトロッコかボートに乗ってぐるっと回るだけ。しかもドクロとかオバケ屋敷系とか似たようなのばっかし。しかもストーリー性が希薄だし客の回転のためにけっこう早く通り過ぎてしまったりして見世物としてもいまいち。
だいたい、ロゴの意匠にも入っている、パークのシンボルかつ夢の象徴っぽいシンデレラ城の中が、単なるお化け屋敷ってのはどうよ? 小さい子は泣いていたぞ。トラウマですよ。しかもメインなのは白雪姫の魔女お妃様&魔法の鏡でぜんぜんシンデレラじゃないし。もう阿呆かと。
理由その4:こけ脅しは落ちるだけ(スプラッシュマウンテン)。法律破ってまでやってたUSJの火薬とかの演出がないので単調。

とまあそんな感じ。その名もお化け屋敷のホーンテッドマンションが、日本のお化け屋敷にありがちな突然オバケが出てきて驚かせるというものじゃなくて、雰囲気重視だったのにはやや好感。
ロジャーラビットのカートゥーンスピンはメガネ不要の立体視が演出に入っていて意外に侮れない。扉に描かれて宙に浮かぶように見える爆発マークはストロボ効果による立体映像だったが、壁にくっついていた立体ロジャーラビットの仕組みがよくわからなかった。すごい。
80年代B級ドラマっぽいチープさで逆に味があったミクロアドベンチャーは、メガネ式の立体視。濃い視覚刺激が脳に遅く伝達されるというアレを利用したやつか、光の波長が縦だったり横だったりするやつ? アナグリフ式赤青みたいな変な色じゃなくて助かる。基本的に映画なのだが、客席全体がスモールライト的に縮小されるという大胆な趣向とそれのための演出は(そんなに成功してないが)バカバカしくてけっこう好き。
エレクトリカルパレードはテレビで見たのと同じでどうということはない。それほど電飾萌え属性ではないので、あんなのはねぶた祭り+歌舞伎町とかすすきののネオンサインでしかないと思う。
花火は近くなので立体的に爆発しているのが観察できて面白かった。

というわけで、東京ディズニーランドは私的ガッカリ名所ランキング第2位に登録されました(第1位はダントツで神戸異人館)。
ディズニーシーの方はUSJよりさらに新しいし、大人向けってことなので行ってみたい。雪辱戦なるか。