ヴァルキリープロファイル

(ある方から問い合わせがあったのに返答した内容なのだが、ついでにこっちでも紹介してみる)

私は誉められるのが好きなので、アクセスログを見て、どこかの人が私の書いたものを誉めてるのを見るととてもうれしい。(幸か不幸か、けなされるほど私のページは有名ではない)

ちょっと前、
http://www.max.hi-ho.ne.jp/keiya/dabun.html(2003/10/07)
で紹介していただけた。かなりの人気サイトらしく、こちらから数日間、毎日数十件のアクセスをいただけた。
そこを見たのだろうか、
http://plaza.harmonix.ne.jp/~ym-sct/i_am1.html(10/11)
http://type02.hp.infoseek.co.jp/notes.html (03.10.08)
と連続で紹介してくれた。

で、二番目のサイトでいっしょに紹介していた「輪郭奇怪録 カイジ 〜カイジの顔は立体化できるのか〜 」http://www.dfnt.net/t/photo/column/kaiji.shtmlというページが面白い。
ポリゴン万歳である。

絵画においては、画面の「視点」そのものが、ひとつの主張をもっている。たとえば肖像画などでも、モデルを描く角度の選び方で、画面の性格がガラリと変わってしまう。古代美術や宗教美術に特徴的な、顔を真正面から描く視点は「フロンタル・ビュー(正面視)」と呼ばれ、描かれた人物を礼拝像のように聖化し神格化する作用がある。一方、コインなどに用いられる「プロフィール(側面視)」は、顔立ちがもっとも直接的に輪郭に現れる横顔によって、モデルの実在感を記号化された明快さで示すとともに、その面影に歴史的なイメージを与え永遠化する作用がある。これに対して、顔を四分の三正面で描く「アングル・ビュー(斜方視)」の画面には、モデルの状態のある瞬間を選んで描いたという、偶然性と親密感がかもし出される。アングル・ビューによる肖像画がモデルのある「状態」を描写的に示す絵画であるのに対して、フロンタルやプロフィールは、モデルの「存在」そのものを記号的に示す絵画と言える。
視点は、絵画においては、思想そのものなのである。
西岡文彦 1992 『絵画の読み方』JICC出版局 pp.8-9)