インタラクティブ・エンターテインメント

トリビアの泉」は深夜の頃から見ている(最近はあまり面白くなくなってきたが)のだが、ありがちなクイズ形式にせずに「へぇボタン」を押すことによる品評という形式をとったのが上手いと思っていた。
クイズだとスタジオ部分が長すぎて、ネタの数が少なくなり密度も薄くなってつまらない。しかもダミー選択肢の方が印象に残ったりしてどれが正解だったのかわからなくなる。
だから私はこれまでクイズ形式の番組を見る場合は(ほとんどないが)、ビデオに録画してスタジオ部分を早送りして見ていた。
「笑っていいとも」のようなVTRを用いずにスタジオでのトークのみで展開されるバラエティ番組はもちろん別だが、それ以外のVTR主体のバラエティ番組のスタジオ部分は何の意味があるのか。
鉄腕DASH」も深夜の頃は好きで見ていたが、ゴールデンに進出してからはあまり面白く感じず、ダッシュ村をやるようになってからはまったく見なくなった。こちらのスタジオ部分の存在意義をほとんど感じない。そういえば、もともとほとんど見なかったが、あるときからまったく見なくなった「TVチャンピオン」などもスタジオ部分のある意味を感じない。最近よく見るのでは「エンタの神様」もそうだ(これはテロップがうざすぎて見たくなくなるが)。

「へぇー」といえば、「スペースキー型へぇボタン」。 http://foggy.kiy.jp/he.html (情報源:キリコさん http://d.hatena.ne.jp/tragedy/20030919
正式ライセンスされたおもちゃも出るらしい。 http://www.zdnet.co.jp/news/0309/02/njbt_11.html
ボタンを押すと、音と光が出る。これはもう、インタラクティブのもっともシンプルな形としか言いようがない。
これらは、いつ使うのだろうか。なんでもないときに押して遊ぶのか? それとも番組を見ながら押すのだろうか。
ビデオゲームに慣れてしまった我々は、テレビ番組を見るとなんとなく手持ち無沙汰な気になることがある。私だけだろうか? いや、番組ch@2ch掲示http://live5.2ch.net/weekly/ とかを見ていると、そうではないことがわかる。視聴者は、番組に対して何らかのリアクションをとりたいのである。
クイズは視聴者もともに考えることができる。だからこそ手持ち無沙汰感を緩和できたのだろう。では「へぇー」は?
BSデジタルのインタラクティブ機能はクイズか投票ぐらいしかできなくて激しくくだらないと思う。だが私は冒頭でトリビアはクイズを投票に変えたのが偉いと誉めてしまったばかりではなかったか。

トリビアのスタジオの品評者は、視聴者の代わりに「へぇボタン」を押していたのだ。他のバラエティ番組のタレントたちは、VTRを見て視聴者の代わりに感想を述べたり、司会者に質問したりしていたのだ。
スタジオのタレントが視聴者を代弁する。それは視聴者が無意識に求めるインタラクティブへの渇望を、少しでも満たそうとする行為なのかもしれない。(スタジオのタレントがうざいと思うのは、単に彼らのリアクションが無意味すぎて、代弁者にすらなっていないからなのだろう)

( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー