二つの塔

スティック2本ですべてを巻き込め! ナムコ塊魂
体験版をTGSで無料配布決定!!
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030905/namco.htm

 株式会社ナムコプレイステーション 2用アクションゲーム「塊魂(カタマリダマシイ)」。基本的にデュアルショック2の2本のアナログスティックのみでプレイできるこのゲーム、9月26日から開催される東京ゲームショウにおいて、無料体験版が配布されることが決定した。

 「塊魂」は、アルコールにおぼれ星空を破壊し、暗闇に変えてしまった王様と、その尻拭いのために地球にトバされた王子の物語。王子は親が破壊しつくした星空を取り戻すべく、モノだらけの地球で塊を転がして大きく育て、最終的に「星」を作るという壮大なスケールのタイトルだ。ステージごとに制限時間が設けられており、時間内に規定以上に塊を大きくする、というのがルール。

 でも、操作は2本のアナログスティックを↑↑で前進、↓↓で後退、↑↓でその場旋回といった風にラジコンのように使い、塊を転がすだけとシンプルなもの。また、交互にスティックを連続で入力すればダッシュすることもできる。

そういうゲームだったのか。
操作はパンツァーフロント(PS版)とかに出てくる超信地旋回ですな。あれはLRボタンだったけど。
スティック2本だけということで一見シンプルな印象を受けるが、こういう操作は慣れが必要だから、店頭の試遊台でちょっとやっただけで楽しく遊べるようになるのかなあ。オリジナリティはけっこう高そうだけど、受け入れられるか心配だ。(余計なお世話か)

スティック2本といえば。

一昨日のCEDEC岩谷徹氏の話で、「難しくないゲーム」というキーワードがあった。
氏の代表作『パックマン』はスティック(当時はレバーといった)1本だけで操作する。ABボタンなどは使わない。
これはかなり意識的にやったことで、そもそもの企画意図が女性にも受け入れられるもの、ということでレバー1本の簡単な操作系にした、というのを何かで読んだ気がする。
23年前のパックマンと、一昨日のCEDECの話。岩谷氏のゲーム哲学は一貫しているのだ。

……と、普通なら書いてしまいそうなのだが、ちょっと待て。

岩谷氏は自作のゲームでもっとも気に入っているのは『リブルラブル』と発言しているのも何かで読んだ気がする。これも氏の代表作。
リブルラブル』は2本のレバーでそれぞれ1つずつのキャラクターを同時にかつ別々に動かすという他にほとんど例のないゲーム。
詳しくはこのページの遊び方を参照。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/LibbleRabble/
画面は記号的で(この辺同じナムコの『フォゾン』と似てるかな)、ルール自体も割と直感的でなく、しかもレバー2本で二つのキャラクターを別々に動かさなければならないという難しさ。(けなしてるように読めるかもしれないが、そのような意図はない。このゲームは名作として高く評価されている。念のため)

岩谷さんのいう「難しいゲーム」というのは、「複雑な要素」という意味であって、「複雑な操作」という意味ではないのかもしれないが。
ということで、以前から、岩谷さんの二大代表作が、一番簡単な操作の『パックマン』と、一番難しい操作の『リブルラブル』であるのはちょっと面白いな、と思っていた。
このことについて当日質問しようかと思ったけど、質問にしようがない単なる私の感想なのでやめた。