香港藝術中心

灣仔(ワンチャイ)。
昔『ワンチャイコネクション』というゲームが3DOか何かであったな。あれ、サターンだったか。2分ぐらいでやめたけど。
で、そのワンチャイの香港藝術中心に、ギャラリーがいっぱいあるとか『地球の歩き方』に書いてあったけど、ひとつも開いてなかった。ガーン。
けっこう駅から遠かったのに。

ドレスデン国立美術館展−世界の鏡

ドレスデン国立美術館は、例のみんな知ってるラファエロの天使(でも絵の全体像は誰も知らない)の絵http://artchive.com/artchive/R/raphael/sistine_madonna.jpg.htmlがあるところなので、いつか行きたいなーと思っている。
ま、当然今回の展覧会にはラファエロは来てないのだが、フェルメールレンブラントが目玉。

展出品のため、レンブラントの大作『ガニュメデスの誘拐』の画面洗浄が行われたところ、画面下方に、洗浄前には見られなかった、ゼウスに我が子をさらわれてとまどう母親の姿が現れました。同題の素描や版画作品には見られる母親の姿が「なぜ本画にはないのか」という問題は、専門家の間でも議論の的となってきました。今回の洗浄でレンブラントの意図が確認されたことは、美術史的にも大変重要な発見です。

いっしょにレンブラントの下絵の写真も展示されていたのだけど、下絵では赤ん坊と同じぐらいの大きさに描かれていた母親だけど、「出てきた!」と大騒ぎの作品では、赤ん坊の足の小指ぐらいの大きさで、かろうじて両手を上げている人の形に見える程度。高さが表現されているのです! とか解説にあったけど、レンブラント面倒くさくて消したんじゃねえの? とか思った。まあ、洗浄して出てくるぐらいだから違うか。

フェルメールたんは相変わらず良かった。だけどこの前有名な『絵画芸術』(もっとでかい)見た後だからなあー。

その他、工芸とかいろいろ楽しめた。マイセンって日本や中国のコピー商品を作ることで成長したのか。

プラート美術の至宝展―フィレンツェに挑戦した都市の物語―

  プラートは、イタリアのトスカーナ地方フィレンツェから北西に約15km程はなれた小都市です。市内の教会や政庁が中世以来の美術品で満たされているこの街から、14〜18世紀の絵画と資料・約60点をご紹介します。

日経の共同主催なのに、現時点で日経ウェブhttp://www.nikkei-events.jp/art/m_art.htmlでは記事にもなってないようだ。

プラートって何? って感じだったけど、フィレンツェの隣かー。そんな街があったのだな。
聖母マリアが昇天するときに、12弟子の一人が「あんたほんまにマリアはん? 証拠みせなはれ」と言ったので、マリアは証拠に帯を残していった。その帯、聖帯が伝えられる街、それがプラートなのだ!
とかいう話。
フィレンツェとかに押されて地味な町だったので、そういう伝説をよりどころにしてアイデンティティを保っていたらしい。
いろんな聖母子像が見られた。
例によって最後にグランマ・モーゼスが見れるので、大変口当たりがよろしい。
1階ロビーではNHK製作のミニ番組が放映されていたので、そのうちNHKで関連番組をやるのかも。

模写・模造と日本美術−うつす・まなぶ・つたえる− 

いわゆるギャラリーフェイク。門外不出作品も多いので、模造作品とはいえ名品を一同に見れるというのは楽しい。「遣唐使」よりこっちの方が楽しいので、入場無料(常設入場料はとられるけど)というのがよくわからん。
オリジナルが火災とかで失われると、これらがオリジナルの代わりになっていくのだなあ。

遣唐使と唐の美術

井真成凱旋公演。井真成に思いを馳せるのは楽しいのだが、展示の量が物足りないので、普通に入場料1300円を払って見るのはどうかと思う。

TOSHIBA 万年時計からはじまった情熱のDNA 驚き!130年モノづくり物語

東芝デーで入場無料ということで。常設展示エリアはゼロ戦、高柳のイの字テレビ再現とかいろいろあって面白かった。
地下の東芝HDTVのデモはショボかった。大人数で見るにはいまいち大きくない大画面テレビで、しかもデモ映像は無名(?)ハリウッドのどうでもいい一場面。(一応宝石ドロの話で、宝石の輝きを見てとか言ってたけど)
整理券配って見せるほどのものではないのでは……。
世界遺産』のコンテンツを使ってデモ映像作ってるソニーはやっぱ上手いと思った。
科博自体は何度か行ったことがあるので、常設はスルー。

メトロポリタン美術館@マニラ

マニラの美術館といえばここのようだ。できて10年ぐらい経っているようだが、とてもきれいだった。日本の美術館もこのレベルぐらいでいてほしいなあ。
しかしほとんど客がいない。

フィリピンの美術を中心に展示。
地下には銀行だかが集めた黄金アクセサリーとかがあるが、私はあまりそちらには興味がないので適当に見た。
一番面白かったのは「FIGURING NARRATIVES:Letras y Figuras as Worldviews」と題された、風景なんだけど文字になってるという一連の絵。
こんなの:
http://manila.cervantes.es/Cultura/Fichas/Ficha23_2_21733.htm
展示されていた中では、もっと巧妙で、単にいろんな風俗の人が並んでいるだけなのに、遠めで見るとちゃんと単語になってるとかいう素晴らしい作品も。展示室内撮影不可なのが悔しい。
私はだまし絵が好きなので、画集を買いたかったのだが、売ってなかった。残念。