dying message

前日に引き続き、鳶嶋工房さんhttp://www.tonbi.jp/Text/Diary/2004/05.html 2004-05-31

なぜサイトを閉鎖するのか?
 更新できなくなったとか、情報が古い、という理由でコンテンツを削除する人が多いのですが、どうにも理解できません。
 更新できない情報や、古い情報に価値がないのなら、本は意味が無いことになるが、そんなコタァ無い訳でね。
 公開するかしないかを決める段階では、そのコンテンツの価値を判断するのは制作者ですが、公開した後の価値を判断するのは制作者ではありません。
 公開されたコンテンツの価値判断はもはや制作者の手を離れています。判断するのは読者(利用者)です。
 ですから、制作者がコンテンツの価値が無いと判断して削除するのは、実におこがましい行為ともいえます。

なるほど。
「古い情報に価値がないのなら、本は意味が無いことになる」というのは説得力があるなあ。
そもそも、文字っていうのは本来情報を残すためのツールなのだった。忘れてたよ。シュメール人さんごめんなさい。
もともと文字は、情報を残すためのものだった。だが印刷技術が広まると、それは知識・思想を広く配布するためのツールに変わった。ウェブサイトというのは、そのオンデマンド性・リアルタイム性・双方向性を強化したものである。
閉鎖するというのは、自分のこれまでの言論活動を「やっぱなかったことにして」というという意味である。潔くない。
まあ、私も潔くないタチなので、責める気はそんなにないが。
どっちにしろ、Internet Archive http://www.archive.org/とかに残っちゃうんだけど。googleのキャッシュ同様、どう考えても著作権違反だと思うのだが、ウェブ自体がこういう性質のものなので、その辺は目をつぶった方が多くの人が幸せになれると思う。

 この考えを拡張するとURIを変えるのも、プチ閉鎖にあたるわけで、非常によろしくない。

URLを変えられると、リンクを修正するのがめんどいのでやめてほしい。プロバイダを変えたとかならしょうがないけど、単に「サイト構成を整理したいから」とかいう理由で変えるなと。最初から整理しとけ。