画廊伝説

先日見てカンドーしたhttp://d.hatena.ne.jp/AYS/20040210川村直子の個展がタイミングよく開かれているというのを知ってしまったので、画廊というものに初めて行ってみることにする。
有楽町線銀座一丁目駅から歩く。目的のコバヤシ画廊へ。意を決して入る。個展というからいろんな作品が見られるのかと思ったら、展示されている作品は1つのみで、しかもうらわ美術館で見たインスタレーションの縮小版だった。残念。
作家さん(70歳を越えているらしい!)がいらしたらお話ししてみたかったんだけれども、その日は来場しないとのことでそれもなし。残念。
画廊の人に過去作品のファイルを見せてもらったんだけど、1・2種類しかなくて、しかも立体を劇的に構築するという作風ゆえ、写真では作品のことがよくわからない。プロフィールの書いてあるシートをもらえたのは収穫。
銀座には画廊が多いということは私も知っていたので、画廊の人に周辺の画廊について尋ねたら『etc.』http://www.yk.rim.or.jp/~kotomiz/flame.htmlという画廊情報誌を売ってくれて、奥野ビルという古いビルに行ってみるとよい、と言われた。

京橋方面に歩く。奥野ビル発見! これはなんと大正か昭和初期にタイムスリップしたような錯覚を味わうことができる実にいい趣の建物。帰ってから調べたら旧銀座アパートメントといい、昭和7年(1932年)の建物だという。http://www.metropolis-tokyo.com/photo/okunobill/ http://www.morishin-web.com/photo/tokyo/okuno/photo_okuno.html
画廊がいっぱい入っていて、冷やかしてまわる。画学生なんかも来ているので、私なんぞが行ってもそんなに迷惑そうな顔はされなかった(と思う)。積極的なセールストークをされたのは1店だけ。あと1点、画学生と間違えられて「ここで君の個展やらんかね」と言われたり。ここは建物だけでも見る価値はある。銀座にお立ち寄りの際にはぜひ。

余勢をかって銀座1丁目付近の画廊を散策。絵に値段がついてる個展とそうでないのと半々ぐらいなのだな。高いのだと200万とかついてるのがあった。
入り口に来場者の名前(としばしば住所)を書く紙(なんていうんだ? サイン帳じゃないだろうし)があるのだが、これは私のような者は書くべきなのか否か、書くべきなら入ったときなのか出るときなのかどっちに書けばいいのかよくわからない(たぶん書くのは入ったときなんだろうな)。あと、みなさん達筆なので困る。
「ギャラリー現」の白川昌生展だったと思うが、サイン帳の開いてあるページに一人だけ名前が書いてあって、それが「椹木野衣」だった。せっかくなので下に私の名前を書いておいた(バカ)。
草間彌生版画展「かぼちゃのモチーフ」というのをやってるところがあったので、話のタネにちょっと遠かったが歩いて行ってみる。版画は3〜4万なのか。私でも無理すれば買えなくもない値段なのだな。買わんけど。かぼちゃがいっぱい描かれている作品に「かぼちゃの軍団」とエンピツ書きされていたのでちょっとなごんだ。
その画廊の近くに、デアゴスティーニがあった。『ロード・オブ・ザ・リング』フィギュアシリーズhttp://de-club.net/lor/(もっともっと安くてファイルが保存しがいがあれば買ったかもしれんが)の見本が並べてあった。黒の乗り手とかは欲しい。でもホビットがなかった。大きさ見たかったのに。
東京駅まで歩いて八重洲ブックセンターで立ち読み。ある美術雑誌の表紙が草間と田中康夫という組み合わせでちょっと笑った。そのまま国際フォーラムを突っ切って有楽町駅まで歩いて有楽町線に乗って帰宅。けっこう歩いたな。