習作

風のタクト』のときの宮本茂糸井重里対談。
http://www.1101.com/nintendo/zelda/08.html

宮本 そうですね。だから、
最初の1年っていうのが、
そのパイロット版を作る時間だったんです。
彼ら「1年半でつくった」って言ったでしょう?
それは、その次の1年半で、
パイロット版から本制作が
1年半ってことなんです。
スタッフの人数も多分、
ひな形をあげるとこまでは、
20人弱でやってるんですけど、
そっから後は、40人、60人、80人、
最後は・・・?っていう感じで(笑)、
膨らみましたね。

任天堂はお金があるから、パイロット版の制作に時間がかけられるわけだ。
任天堂にはそのまま発売してもおかしくない出来なのに日の目を見なかったパイロット版がたくさんお蔵入りになってる、というような話も前に聞いたことがある)

つまり、この手の任天堂のゲームは、最初に発売されたときから『○○2』なのだ。

他の会社はお金がないから、パイロット版をそのまま発売してしまう。そしてその2年後とかに出る『2』でそれは完成したりする。
あるいは、海外に出すときとかに手直しをして、それを日本でも発売して『○○改』『○○インターナショナル』『○○インテグラル』『○○サブスタンス』とかの名前でもう一回売るわけだ。

任天堂はお金があっていいなあ。というしょうもない結論。

そういえば、『侍』もパイロット版みたいな内容だったけど(そしてベスト版では多少改良されてるらしいが)、今度出る『侍2』はどうなのかなあ。
1作目ははっきり言ってビデオゲームにおける「自由度」「物語性」を履き違えたゲームデザインだったのだが、『2』でも基本的にその路線でいってるようなので気になる。うまい解決法は見つけたのだろうか。(もしそうなら、もっとそれを宣伝してもよいのだが……)