ギュスターヴ・モロー展(オススメ!)

モローは象徴派に分類される画家で、神話などを題材とした幻想的な絵で知られる。
東京でも、西洋美術館やブリヂストン美術館が持ってて、私はブリヂストンにある『化粧』http://www.os.rim.or.jp/~cha/bs/page/2postcard/postcard21.htmlが好きだ。


パリのモロー美術館には、1年前のヨーロッパ旅行の最終日に行ったのだが、22日間ほぼ毎日移動していたので疲れていたのと、ルーヴルなど大美術館で超有名作品を見まくった後でお腹いっぱいだったので、十分に楽しめなかった。


今回の展覧会では、モロー美術館にある作品を展示していて、よくモロー本の表紙になってる『出現』
http://artchive.com/artchive/M/moreau/moreau_apparition.jpg.htmlなどが見られる。
ちなみにこの生首、ルーヴルにあるダ・ヴィンチの有名な絵http://artchive.com/artchive/L/leonardo/leonardo_baptist.jpg.htmlと同じ人、洗礼者ヨハネ(イエスの師匠みたいな人)。

『出現』の詳しい解説はこちら:http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/020713.htm


パリのモロー美術館はモローの住んでいた家を美術館に改造したもので、こちらの公式サイトの写真でもわかると思うがhttp://www.musee-moreau.fr/pages/page_id18759_u1l2.htm、狭いところに絵をゴチャゴチャと飾っている。
モローの家という雰囲気を愉しみたい人はいいのだが、作品1つ1つを見るにはかなり窮屈だ。上の方に架けてある絵はまともに見れないし。
下絵などは、スペースの関係上重ねたパネルに入れてあって、「見たい奴は適当にめくって見れ」という感じになってしまっている。(他の美術館みたいに隠してないだけいいけど)


今回の展覧会では、十分なスペースでじっくり見ることができる(Bunkamuraは上野に比べるとじいぶんすいてるイメージがあったのだが、閉幕が近いので、平日の昼間でもそこそこ混んでいた)。
神話に関する解説もついているし、下絵も完成品と比較して見ることもできるのがうれしい。


展示されている主要作品はこちらのブログで画像付きで紹介されている:http://library666.seesaa.net/article/5877113.html


最近の展覧会では、一番満足した。Bunkamura、最近いい仕事してる気がする。
モローの名前を知らなくても、ファンタジー系が好きな人は楽しめると思うので、RPGファンの方などもぜひ。
久々のおすすめ展覧会。