Claris works

第2回コメンタリー大会

id:tragedyさんがいらっしゃるなら『天空の城ラピュタ』を、id:mihael2さんがいらっしゃるなら『機動警察パトレイバー2』を取り上げようと予定していたのだが、どちらも参加できないということでid:ityouさん、会場を提供してくださったityouさんの友人Sさん、私の3名でマターリ開催。
カリオストロ』は『ラピュタ』の原型というか、むしろ『ラピュタ』は『カリオストロ』のリメイク的作品であることを確認。

ルパンは偽札を欲しいのかどうなのかよくわからん、というのがツッコミポイントその1であろうと思う。
冒頭では偽札だとわかったルパンは札を捨ててしまう(無数の紙幣が飛ぶシーンを宮崎駿たんはやりたかったんでしょ)。が、偽札工場があるのでカリオストロに潜入、最後に偽札の原版を盗んできた不二子をうらやましがるのでやっぱり偽札が欲しかったのか? と。
これはまあ、やや矛盾しているのだが、基本的に偽札は欲しくなくて、カリオストロに潜入したのは怪盗としてのプライドによる、リベンジのため(血気盛んな若い頃に一度失敗している)であって、最後にうらやましがるのは茶目っ気ということで特に問題ないだろう。

クラリスにスポットをあてたせいか、不二子の存在感が希薄。城に不二子しか女がいないという設定は意味不明だが、メイドとか執事とか逃げ惑う罪なき第三者たちは排除して、ルパン一味とクラリス以外はみんな敵、というシンプルな形にして効果を狙ったんだろう。
次元はルパンのパートナーとしてそれなりに存在感があるが、五右ェ門はどの作品を見てもうまく活用できてない気がする。

カリオストロの城というのは公爵家クラリスの家)ではなくて、伯爵家のものだったのだな。意外。でも焼け落ちた公爵家より立派でロケーションもいいような気がするのはなぜだ。


第2のツッコミポイントとしては、二つの指輪を揃えて時計塔につけるとその人間は時計の針に挟まれて死んで、城が崩壊して、古代ローマ時代の都市が登場するということ。このシカケをつくったご先祖様の意図が不明。
あと、指輪は二つあわせるとその方法がわかるんだけど、クラリスの家にはその方法が言い伝えとして残ってた。じゃあ別に指輪に書いておく必要ないじゃんというのがひとつと、伯爵、別に指輪半分でも読めたんじゃないの? というのがひとつ。
で、なんで自爆装置なんか作っていたのかと。それはつまり、滅びの指輪ということなのですよ。伯爵のような欲深な子孫が出てきたら、自滅してしまうように賢いご先祖様が仕掛けたのですよ。指輪は滅びの山の火口に捨てるべきだったということでひとつ。

銭形と警官隊はパトカー一台、トラック2台で移動しているのだが、それぞれ右ハンドル、左ハンドルが適当。
ラストの「あなたの心です」の後に銭形がパトカーにスムーズに乗り込むには、レイアウト上、左ハンドルである必要がある。だから左ハンドルになっているのだが、その前の方のシーンではなぜか右ハンドル。ドアにもICPOと書いてあったり埼玉県警と書いてあったり適当。トラックの方はどっちハンドルでもかまわないはずなのだが、統一されていない。

今度『ラピュタ』か『パト2』をやりますので、面識がなくてもこの日記の読者の方で参加したい方はあらかじめご連絡を。メンバーどうしの相性とかもありますので、会の雰囲気に合いそうな方でしたらご案内します。