ABボタン論

GAMIAN' 仮設BBS
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の自分の書き込みより、そのうち再利用するためにログ保存用コピペ。

ABボタン関連の話ですが、そもそも、ファミコンでポートピアあたりからA:決定・B:キャンセルというのが定着しましたよね。(まあ、逆には普通しないでしょうが。例外もあったと思いますが……)

PS・PS2では日本のゲームと海外のゲームでは決定とキャンセルが変わってしまいましたよね。
日本 ○:決定 ×:キャンセル
海外 ×:決定 □:キャンセル

そもそもPSは、SFCのABXYボタンの配置をそのまま使いました。(4色で色分けするという発想もそのまま)
当然、決定はAボタンの位置、キャンセルはBボタンの位置に。だから、決定を意味する○と、キャンセルを意味する×という記号をふったんでしょう。

ところが、海外ではそうなりませんでした。
日本以外では、○×にそういう意味はないんですよね。(少し不便だと思うけど)

一説によると、□がチェックが入っていないボックスに見立て、×がチェック(「レ」みたいなやつ)に見立てるため、それぞれキャンセル、決定になるらしいです。

で、Aが決定でBがキャンセルという思想はまだ残っていて、ドリームキャストXBOXではAボタンが下、Bボタンが左側につき、海外風決定・キャンセル方式になって混乱が。

要するにSCEが海外に徹底しなかったのが悪い、ということなのかな。


で、話は戻りますが、そもそもSFCのABXYの配置が正しかったのかどうかという問題があって。

家庭用コントロールパッドの特徴として、基本的にメインの操作は親指1本しか使えない、という点があります。(LRボタンとかはあくまで補助)
親指は左右に合計2本ありますが、左はたいてい方向ボタン・スティックなので、実質右手親指1本で操作しなければならない。
だから、スト2用6ボタンパッドとかは、基本的に設計がおかしいのです。同時押しをするためのデバイスなのに、親指1本では同時押しができない。
アーケードのコンパネはホールドする必要がないので、まあ5本指全部がつかえますが。

で、FCとSFCの違いは、Aボタンと同時に押せるボタンが異なる、というところにあります。
一番わかりやすいのが、それこそスーパーマリオBダッシュ中のジャンプで、親指の先でBを押しながら親指の腹でAを押すことになります。
ところが、SFCではそうはできなく(しづらく)て、同じ操作感を再現するならY+Bということになります。
だから、Aジャンプ・Bダッシュというのを生かすなら、SFC
 Y
B X
 A
という配置にすべきだったと思います。

ところが、話はそれで終わらない。

ドラクエのように、A決定・Bキャンセルの場合だと、同時押しはする必要はない。
むしろ、誤操作を防ぐために、【同時押しができない】配置にすべきなのです。
だから、
A決定・Bキャンセルなら、
 X
Y A
 B
で正しいのです。

どちらかというとFCのABボタンは後者のように同時押しがしにくい配置(斜めではなく横に配列されている)だったのですが、
同時に押せないことはなかったため、スーパーマリオのような名作が可能となったわけです。
ABボタンがはなれていたら(たとえばスタートボタンの位置にBがあるとか)、スーパーマリオのインタフェースデザインは無理。
アタリ2600とかはそもそもボタンが1個しかないですしね。

おそらく、それが混乱の始まりだったのではないかと思います。

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私はキーボードとマウスというユーザインタフェースが不満なので、PCゲームをやらないんですけど。
まず、右手がマウスやキーボードをいったりきたりしなきゃいけないという今のパソコンのUIはおかしいと思います。
あと、キーボードはやっぱり文字を打つもので、プレイヤーキャラクターを直接操作するものじゃないような気がします。
汎用的過ぎてボタンが多すぎる、というのもあります。
ジャガーの電卓コントローラー(リンク元http://mypage.naver.co.jp/yamatool/yama_room.htm
http://mypage.naver.co.jp/yamatool/img/hard/JAG_s.jpg
を見て我々は笑いましたが、PCのキーボードはもっとボタンが多いのですよ。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0710/p5.htm
パワーグローブ キター。
腕・肩が疲れるのと、ムレそうなのが嫌ですね。

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あ、LRボタンはあくまで補助、という話関係の小ネタですが、N64の『ポケモンスナップ』では、
メインアクションである、シャッターを切るボタンを、Rボタンにすべきかどうかというところで揉めただか悩んだだかして、結局普通のメインアクションボタンであるAボタンにしたらしいですね。
なぜRボタンにすべきだと思ったか、は説明するまでもないですが、念のために書いておくと、現実のカメラのシャッターと同じ位置にあるためです。

それで思い出しましたが、『ICO』では主人公の少年が左手で女の子の手を引いていたので、R1ボタンだった手を繋ぐボタンを、私はわざわざコンフィグで変更して左手で押すL1ボタンにしました。
左手人差し指でL1ボタン、親指で左スティックを倒すと、ちょうど手全体でコントローラを握る感じになりますしね。
あと、左手一本で移動できるようになるので楽ってのもありますが。(笑)

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光田さん作曲の壮大なテーマ曲が聞こえてきませんか?
クロノトリガー』です。

タイムスリップを扱ったRPGルッカというのはアラレちゃんを大人っぽくしたような仲間キャラです。
ルッカの母は昔、機械の暴走事故で足が不自由になってしまいました。
ルッカはタイムスリップでその事故に居合わせるのですが、機械を止めることができるかはプレイヤーしだいです。
ヒントは、緊急停止コマンドは愛する人の名、という父が残したメモ。
つまり、母の名を入れればいいのです。母の名はララ。
そう、コントローラーでLボタン、Aボタン、Lボタン、Aボタンの順で入力するのです。
(LALAなのかRARAなのかカタカナでは判断できないし、入力するタイミングがシビアなので悩みました)

PS移植版ではどうなってるんだろうと疑問だったんですが、ぐぐったらL(L1?)○L○とのこと。
ベタ移植かよ! ダメじゃん。それじゃロロだろと。せめてL△L△にしなきゃ。

で、現代に戻って会いに行くと、いつもの場所に座っていた母が、実に何気なく歩き出すシーンの演出はうまかったなあ。ちょっと泣けました。