あの上野の変なビル ホテル「ソフィテル東京」が営業終了!

上野公園に行った人なら、不忍池の脇に立つこの変なビル↓をご記憶のはず。

Tokyo (Modern architecture)

Tokyo (Modern architecture)

本郷の東大キャンパスからも見えます。

これは、ソフィテル東京というホテルで、
(元々はHOTEL COSIMAという名前だったそうです)

これが、あと2006年12月で営業終了するとのこと!

http://www.sofiteltokyo.com/

ソフィテル東京 営業終了のお知らせ
ソフィテル東京を ご利用の皆様には平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたびソフィテル東京は、移転計画のために本年をもちまして、現在地にての営業を
終了することとなりました。
それに伴い、誠に勝手ではございますが、営業の最終日を2006年12月19日(火)に決定
いたしましたので、ご案内申し上げます。

今後は都心に新しいソフィテル東京を開業する予定ではございますが、今現在、詳細は
未定でございます。ソフィテル東京は現在地での営業を終了致しますが、アコーは
引き続き日本市場を開拓していく所存でございます。

長年にわたり、ソフィテル東京をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございます。
たくさんのお客様にご愛顧いただきましたことを、従業員一同心から感謝申し上げます。

東京以外に引っ越した後、東京に来たときに一度は泊まろうと思ってたのに!!

冒頭の写真のように、外国人が東京のモダン建築を紹介するときによく出てくる建物なのです。
たしかに、外国人旅行者が上野公園(東京国立博物館とかがあります)に観光に来たら、「なんじゃありゃ」って感じになって、印象に残るんでしょうねぇ。

けっこう古そうですけど、まだ新しいんですね。
さすがに取り壊しということはないと思いますが……。
※「取り壊してタワーマンションになる」ということです。
なくなってしまうんですね。

建築マップ_東京_ソフィテル東京
http://www.archi-map.net/~tks_design/jp_tokyo/sofitel.html

設計者:菊竹清訓/菊竹清訓建築設計事務所
所在地:東京都台東区池之端2-1-48
用途:ホテル
竣工:1994年6月

内部はさすがフランスの有力ホテルチェーン、すごくよかったみたいです。
不忍池を眺める窓からの景色も最高のようです。
↓内部の写真や、窓からの景色はこちらでたくさん見られます。
ソフィテル東京 (ホテル滞在記)
http://sheepcote.jp/rum/hotel/sof-p01.htm

ちなみにgoogle mapsの航空写真ではこれ↓
http://www.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%8F%B0%E6%9D%B1%E5%8C%BA%E6%B1%A0%E4%B9%8B%E7%AB%AF2-1-48&ie=UTF8&z=18&ll=35.712711,139.768479&spn=0.00125,0.004174&t=k&om=0

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[rakuten:book:11891436:detail]

「東京ホテル戦争」を制するホテルブランドはどこか?

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東京のホテル (光文社新書 (146))

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東京ディープな宿 (中公文庫)

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最新版 ふたりのためのブティックホテル530 首都圏版

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建築MAP東京 東京アートガイド&マップ 建築MAP東京 mini〈2〉 東京建築散歩24コース 東京現代建築ガイド (2) 2000's 日本の近代化遺産 帝都誕生 ~東京の近代化遺産~ [DVD] 建築家・安藤忠雄~格闘・わが建築~ [DVD]
sur / FACE 14人の現代建築家たち [DVD]

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高く聳えるサンシャイン

AYS2004-07-20

そびえる、という字があったのか。知らなかった。
巨大建築愛好会の清掃工場オフがあって、参加したかったのだが、はてなグループというものがいまだによくわかっていなくて、参加者募集に気づかず、締め切られてしまっていた。
しかし、渋谷の清掃工場を見た後、池袋にいらっしゃるということなので、ちょうど昼までサンシャインにいたので、途中から混ぜてもらうことに。

トヨタショールームアムラックスで時間を潰す。やっぱり車は走ってナンボなので、思ったより面白くないな。1階のシアターはあまりにもつまらなくてマジ寝してしまった。どんな内容だったのだろうか。外人の少年がマッドサイエンティストが作った液体生物とファーストコンタクトしてたという記憶はあるんだが。

巨大建築の わたらせid:yasaiさんらと合流。水族館へ(池袋圏に住んでいながら初)。わたらせさんの日記を読んで知ったのだが、私の分の券は金券ショップで買ってなかったので、みなさんがカンパしてくださったのですね。大感謝。

水族館は、ビルの中にしてはけっこう大きかった。札幌にはサンシャインシティのパクリと思われる、新札幌のサンピアザというショッピングモールがあって、その中にやはり水族館があるのだが、そこを連想してた。
てっきり熱帯魚の水槽ばっかりかと思ったら、屋上を利用してペンギンとかサルとか飼ってるとはなー。
企画展「ホラーな生き物」は規模が小さすぎてショボかった。気持ち悪い昆虫とか見たいなら、動物園の昆虫館がオススメ。
でも水族館はなかなか面白くて、一人でハマってしまってみなさんを出口でお待たせしてしまった。すいません。

展望台。近くに高層ビルがないので、六本木ヒルズの展望台より楽しくないかもしれない。
私のアパートがあるあたりは夕陽がまぶしくて見えなかった。いつか、もっと早い時間帯に双眼鏡を持ってリベンジしたい。
展望台からは、市ヶ谷の防衛庁、東京ドーム、六本木ヒルズ、東京タワー、都庁(高層ビル群に埋もれてよく見えないし、そもそも角度がよくないが)、損保ジャパンビル、遠くにフジテレビ、横浜ランドマークタワーなどが見えた。オペラシティは見えたのかなあ?

で、主宰のわたらせさんの充実レポートがあるわけだが。
http://d.hatena.ne.jp/yasai/20040720

金券ショップを出ると、見知らぬ番号から電話があったことに気付く。メッセージを聞いてみると、清掃工場に言及したことのあるアヤスさん(id:AYS)だった。折り返し電話をするとトヨタアムラックスにいるのだと言われたので、落ち着く場所が決まったら電話すると言う。
アムラックス地下一階に入り再びアヤスさんに電話。
初対面の人とうまく合流できるか不安だったけど無事合流できた。見るからに明るい感じのナイスガイ。

……ええっ!?
えと、私の日本語能力が十分であるなら、この「見るからに明るい感じのナイスガイ」っていうのは、私を形容したものなのでしょうか。
きっとそうなんでしょうね。
ということで、ここの読者の方は、今後「見るからに明るい感じのナイスガイ」が書いている日記だと思って読むとよいです! 以後よろしく!

本日の遭遇さん:
http://d.hatena.ne.jp/yasai/20040720 http://d.hatena.ne.jp/Fuetaro/20040720 http://d.hatena.ne.jp/STR/20040719 http://d.hatena.ne.jp/enmotakenawa/20040720 http://d.hatena.ne.jp/walkeri/20040720 http://d.hatena.ne.jp/caramelly/20040720 http://d.hatena.ne.jp/himage/20040719 http://d.hatena.ne.jp/kamuraco/20040720
(非公開)id:asuma0760

東京・静脈

東京ジオサイトプロジェクト

写真いっぱい:http://d.hatena.ne.jp/pirori/20040423#1082726832さん

http://d.hatena.ne.jp/manpukuya/20040421#p1さんで知りました。虎ノ門の地下に、巨大なトンネルを掘っているらしい。この金・土だけ一般公開するとのこと。
がんばって早起きして行ってきました。9時40分頃到着。「30分待ち」の札が。本などを読みながら待つ。
実際、30分ぐらい経つとヘルメット・パンフレットを渡された。あえて何の予備知識も持っていかなかったのだが、パンフレットは並ばされているときに渡してくれた方がいいと思った。受け取ってからはずんずん進んで読む暇がない。
パンフレットには「前田建設工業株式会社ファンタジー営業部http://www.maeda.co.jp/fantasy/という署名が。「ドラクエ課」とかよりすごい名前だな。謎。

午前中の客層だが、まぁふつうの20〜30代男子が大半で、次に多く見たのがデートカップル。あと、なぜか中高生女子仲良しグループとかもいた。どこで情報を仕入れたんだろう?
その他、中高年、家族連れ、キモオタがそれなりに。いや、私も世間一般から見るとキモオタなわけだが、私から見てもこれはヤバすぎるだろ、いうキモオタが少しおったのだよ。

エレベータで地下へ。下調べをしていかなかったので、基礎的な情報から丁寧に説明していただく。
シールドマシンで掘ろうとしている共同溝とは、ライフライン(水道管・送電線・通信用ケーブル)を通すためのトンネル。道路の下を掘るのは、国の土地じゃないと権利関係が難しいからだそうで。24時間体制で掘り、1日に10メートル掘れる。現場は、ヘルメットの肉体労働者が数十人とか働くのをイメージしていたのだけど、7〜8人とかでOKとのこと。マシンはGUI+マウスでというインターフェイスで操作され、操作するのも1人。→写真http://d.hatena.ne.jp/yms-zun/20040425#1082865037さん。
前田建設工業の岩坂照之さん、丁寧でわかりやすい説明、どうもありがとうございました。よくわかりました。
検索してみたら、http://www.japandesign.ne.jp/HTM/MAGAZINE/webdesigning/200402/ 「Web Designing 2004年 2月号」に岩坂さんのインタビュー記事が載っているらしい。

壁にはプロのカメラマンが一人一人撮影した、現場の関係者がポーズを決めた写真ポスターが貼ってあったり。家族の人とかうれしいだろうなあ。本人は一生の記念になりますな。

マシンやトンネル自体は、「巨大!」と言われてたのでアホみたいに巨大な空洞を想像していたのだけど*1)、思っていたよりは小さかった。掘ろうとしている横穴は地下鉄のトンネルとかと比べると格段に小さいし。
会場となった縦穴はたしかに大きいけど、どっちかというと地下というより、露天掘りして屋根つけたような感じがする空間(この縦穴はどうやって掘ったんですか、という質問が続出していて、対応されている方が大変そうだった)。
http://d.hatena.ne.jp/bad/20040426さんの写真ではすごく広い空間に思えるのだけど、私の実感ではこの写真から受ける印象の1/4ぐらいの広さかな?

あと、予想してたより深くなかった気がする(ライフラインなんだから深く埋めすぎると不便でしょうがないだろうが)。国会議事堂前駅大江戸線とかの方がずっと深い気がする。
と、思ったらキーワード「国会議事堂前」に記述があった。

Q. 地下鉄の中で、一番地下にあるのはどの駅ですか?
A. 千代田線の国会議事堂前駅は、地面の下に6階建てのビルがあるような構造になっています。地面から地下鉄の走るレールまでの深さは37.9メートルもあり、東京メトロの中で一番深い駅です。
東京メトロQ&A

日本の地下鉄駅で最も深いところにあるのは、都営大江戸線六本木駅(地下42.3m)である。

で、今日見たのは、
http://www.geo-site.jp/03/03.html

第2展示室は作業用エレベータでさらに地底へ。深さ40mの発進台にセットされたシールドマシン掘削部本体を目の当たりにする。人目に触れたことのない切刃部やマシン内部をのぞき土圧との闘いに迫る。

と、あるので深さはほとんど同じなのか。空間が広い(降りていく道が広い)から、あまり深く潜った感じがしないのかな?


すでに掘られた一回り小さいトンネル(麻布共同溝)がすでにできていて、そこで地底写真家の方の写真展が。
http://www.geo-site.jp/04/04.html

地底から都市の変貌を見つめ続けるカメラマン内山英明氏の地底写真展。進化し続ける日本の地下、その驚くべき現実と神秘の宇宙をここで体感する。 JAPAN UNDER GROUND Ⅱ写真展のリアル地底会場バージョン。

以前六本木ヒルズで見た、東京の展望台から展望台的な東京模型を見るという企画http://d.hatena.ne.jp/AYS/20030912と対な感じ。こういう、鑑賞する場所自体が意味を持ってくる展示は面白い。

時間がなくてじっくり見られなくて残念。壁(セグメント)に「及川奈央参上!」というサインというか落書きが。誰?? 写真→http://d.hatena.ne.jp/tk1000/20040424さん


思ってたより男のロマン度は若干低かったけれど、普段入れないし、完成してからはまず知る機会自体がない、都市のこうした裏側を見せてくれるイベントは大変面白かった。
2日間だけの催しとは思えないほど、展示物等は整備され、説明員の方々も丁寧で、一般人向け危険防止のネットといったものもちゃんとしていて、すごく手間とお金をかけてある、ものすごく好感度の高いイベントだった。入場料払ってもいいぐらい(いや、無料の方がもちろんいいけど)。

*1:パトレイバー』とかの影響もあるのかな? 東京ジオサイトプロジェクトはなんかバビロンプロジェクトと似てるし。今回、シールドマシン(掘削機)のことを「ロボット」と呼んでいることは知らなかったので、別に人型ロボットを想像していたわけではない。

遺されたもの

目黒区美術館は常設展がないので、ぐるっとパスで無料で入場できる。これはイイ! ということで、「建築家・村野藤吾のディテール展」が今週いっぱいなので行ってきた。
以前(パソコンが壊れていて日記が書けなかった時期だ)東京都現代美術館の「ガウディ かたちの探求」展http://www.mot-art-museum.jp/ex/plan6.htmに行って、建築の展覧会はアリということがわかったから、という経緯がある。
村野藤吾のいろんな建築を写真や模型で見れるのかと思ったらそうではなくて、旧千代田生命ビルというひとつの建物の写真と図面の展示だった。

さらに、ディテールつながりということで、所蔵作品展XVII〈でぃてーるノ誘惑〉という絵画などの展覧会を混在して展示している。ミックスは面白い試みだとは思うが、村野の建築の写真を見るモードに頭がなっているので、違うテーマの絵画鑑賞モードにはなかなか切り替えられなくてあまりよくなかったと思う。
通常美術館という空間を歩くとき、部屋ごとに脳内のテーマを切り替えているのだなと気づかされた。

図面に見入っていた人も多かったが、私はまだ図面を解読できるほどではないので、あまりじっくり見なかった。実物を知らないこともあって「これが!」という感じにならない。
住宅街の真ん中に立てるオフィスビルなので、ガラスの冷たい感じにはしたくないが、かといってオフィスワーカーたちのために採光も犠牲にしたくない。そうしたジレンマをきっかけに生まれたアルミダイキャストを用いた独特の窓枠(のようなもの)のデザインが面白かった。
また、室内にあるという曲線を用いた階段(これは上記URLに写真がある)のデザインもいい。
実際に見てみたいものだ、この建物はどこにあるのだろう、と思ったら、去年からこの建物は目黒区総合庁舎(目黒区役所)になっていて、歩いて30分のとこにあるらしい。目黒区美術館、そういうオチかよ!

ということで、目黒区総合庁舎まで歩く。目黒川の桜並木の花吹雪がすごかった。
やや、これはよい総合庁舎ですね。民間企業の建物を買い取って内装を変えて建築を保存するなんて、日本ではあんまりないことじゃないかな。
さっき展覧会会場で写真でプレゼンされたものの実物に出会えるというのは、すごく不思議な体験。
その実物がどでかい建物というのも、建築ならでは。
これがさっきのアレか〜、とかなり楽しめた。
公共施設であるため、出入り自由なところがいい。千代田生命のままだったらこうはいかない。
そういえば、街を歩いていてしばしば気になる建築に出会うのだが、作者のネームプレートがないのをいつも残念に思う。実はアレとアレは同じ人、とかわかった方が楽しいのにな。

本当は目黒区美術館を見た後、庭園美術館の「パリ市立プティ・パレ美術館所蔵 パリ1900 ベル・エポックの輝き」展http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/paris/index.htmlでも見に行こうかなあと思ってたけど、去年はぐるっとパスで無料だったのに今年はちょっと割引になるだけ。これに1000円出すのは微妙だったのでやめる。
目黒区総合庁舎から恵比寿まで歩くことにする。途中、迷って代官山に初めて足を踏み入れる。ははーん、いかにもなたたずまいですな。

恵比寿の写真美術館へ。あれ? 入口脇のでかい写真壁画、一枚変わった? 気のせいかな。「知られざる ロバート・キャパの世界展」。やっぱ写真美術館といえばこれしかないでしょ。
内容はキャパが初めて世に名が知れた出世作から、死の直前に撮った一枚まで見られるという割とすごい展示。
見る前は写美所蔵のばかりの展示かと思ったら、外国から借りてきたものが大半。
写真ということもあって、正直これで1000円とか払うのはやや疑問が残るが、ぐるっとパスで無料だったので大満足。
キャパは死の直前、日本に来ていて、取材の依頼を受けて急遽予定を変更してインドシナへ向かい、そのまま帰らぬ人となったのか。
パリ時代は日本人との交流も多かったというのも知らなかった。キャパの恋人のゲルダ・タロー岡本太郎からとったペンネームだとか。そのゲルダもキャパより先にスペイン内戦で取材中、戦車に轢かれて亡くなってしまう。
地雷を踏んだらサヨウナラ』の写真家一ノ瀬泰造は地雷を踏んで亡くなったのではなく、クメール・ルージュに捕まって処刑されたらしいが、キャパは地雷を踏んで亡くなったのだな。
報道写真を見るのは難しい。その戦争の意味を考えればよいのか、キャパの意図を読めばいいのか、被写体の心を読めばいいのか、それともキャパの人生について考えればいいのか、いろいろな視点がぐるぐるして落ち着かない。

all around

光が丘公園まで原付で行ってみることにする。それにしても東京は桜だらけ。陸上自衛隊基地の塀に沿った木も全部桜だったのか。
桜並木はけっこうすごい。
東京スキャナー』でここだけビルが建ってて(団地とかだったわけだが)、どういうところなのだろうと疑問に思っていたのだ。
公園内は道が広くて、図書館があったりしていい感じ。図書館や近くのダイエーも、天窓をつけて自然光を取り入れ、「光が丘」なところをアピールしてる。
でもなんかやっぱり全体的に作りモノでウソっぽい街な感じもしないでもない。

帰りにとしまえんトイザらスに寄ってみると、としまえんは花見期間中は入園無料ということなので冷やかす。
ミラーハウス好きなので、ミラーハウスに現金で入場。ライティングとか、けっこう良かった。
バイオハザード4Dシアター(2000年ぐらいの作品)http://www.toshimaen.co.jp/park/bio.htmlとかもついでに見たけど、映画的演出に相変わらずこだわっているせいで、手前の半分フレームアウトしている人物を立体に見せたりとかしていてなんか違う感じ。

メリーゴーラウンドはカルーセルエルドラドという1907年にドイツで作られたもので、その隙のない装飾(アール・デコだったかな?)が素晴らしい。馬だけじゃなくて、内部の天井なんかにも絵が描いてある。これが動くんだもんなあ。しばらく飽かず眺めてしまった。http://hiromi-m-web.hp.infoseek.co.jp/page13/mokuba.html http://www.toshimaen.co.jp/park/eldo.html
実際に楽しめる道具であり、かつそれがある種の芸術作品であるというところに、ビデオゲームの根源を垣間見たような気がした(気がしただけ)。

VR in Edo

チケットをいただいたので、江戸東京博物館「特別展「円山応挙 <写生画>創造への挑戦」展」(3月21日まで)に行ってきた。
江戸東京博物館に行ったのは二度目。前回は駆け足でしか見れなかった常設展を今度はゆっくり見ようと思ったんだけど、応挙をじっくり見てたらやっぱり今回も常設展はほとんど見れなかった。
応挙展だが、日本の絵をあまり解さない私でもけっこう楽しめた。ガラガラであろう平日の夕方を狙っていったのにけっこう人が入っていて絵を独り占めできなかったのを見ると、休日はギュウギュウなんだろうな。大人気っぽい。
大英博物館蔵の「花鳥図」が長らく中国の絵だと思われていたように、この人の絵は中国っぽいのが多い。西洋的な遠近法の絵を若いときに描いていたから西洋の影響なのかと思ったら、中国の影響のようだ。
帰ってからネットで検索してたら気づいたのだけど、イトイ新聞で特集してたのか。http://www.1101.com/edo/
江戸の覗きからくり(覗き眼鏡)http://www.1101.com/edo/2004-02-26.htmlを体験できたり。
それにしてもテーマが多岐に渡っている。あと犬とかを可愛く描いていてhttp://www.1101.com/edo/2004-03-04.htmlアイフルのCMかと思った。
しかし展示の仕方が美術品保護のため仕方がないとはいえ、あんましよくない。照明が落とし気味でよく見えないし、反射するガラスケースごしなのでいまいち迫力が伝わってこない部分も。
滝の絵は「ないはずの水しぶきが見える」とか、鶏の絵は「当時絵の中の鶏が逃げ出すんじゃないかということで囲っていた」なんて解説にアオリがあるんだけど、いくらなんでも誇張しすぎだろうと。展覧会見に行った人の感想をネットで検索したら、解説の通りの感想を書いてる人々がけっこういるが、ホントかぁ?
襖絵のトリッキーっぷりはけっこう面白かった。http://www.1101.com/edo/2004-03-08.htmlには載ってないけど、ピカピカの床の間に絵を映して水面に見立てたりとか。
「上座に座った人は襖絵の風景を見下ろす構図になり、下座に座った人は見上げる構図になってる」とも解説に書いてあったけど、あんまし実感できなかった。
照明が暗いといえば、照明が暗いのに展示の解説文に使用しているフォントの線が細く、読みづらかった。こういう展示ユーザビリティにあまり配慮してないのもちょっと気になった。
最後には現在所在が不明になってしまっている応挙の絵が昔のオークション用画集(モノクロ)から引かれて展示されていた。すでに二ヶ所に巡回していて(東京が最後なのかな?)、この展覧会をきっかけにその存在・所在が明らかになった(それまでは個人蔵で埋もれていた)応挙の絵が今回は数点展示されていた。こういう発見を導くというのは、他の展覧会ではそんなにないことだと思うので、けっこう意義深いと思った。

常設展示内のミニ企画展は「物語絵本のひろがり-童話になった物語」http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/museum/midokoro/jo_200402.htm
桃太郎vs金太郎という夢の異種格闘技が!(「桃太郎扶童丸取組図」(1847)扶童丸=金太郎)  種目は相撲なので、金太郎が有利じゃないかと思ったら、行司は桃太郎の家来のキジなので判定は有利か? 金太郎のクマは左でなんか応援(?)してます。
本日のニアミスさん?:http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/nonnnonn/155
・椿さん(お昼頃行かれていたそう)

常設展を駆け足で見直したのだけど、昔の銀座の模型が。前に見たときは銀座に行ったことがなかったので、もう一度見てみると面白かった。
教会か何かの模型は、ニコライ堂のだったのか。この前見た旧岩崎邸http://d.hatena.ne.jp/AYS/20040223と同じコンドルが設計。そういえばまだ実物を見てなかった。
というわけで、帰りに中央線を御茶ノ水で降りて夜のニコライ堂を外から眺め、丸の内線で帰宅。

105円(税込)

▼経堂
K.K.による映像作品「ワラッテイイトモ、」を見てないのだが、やっぱりどんなのか気になる。そんな折、経堂の画廊で「ワラッテイイトモ、」展というのをやってるのを知る。
http://www.bit-rabbit.com/p1newmenu.html

K.K. 「ワラッテイイトモ、」展 ●画廊企画
映像:キリン・アート・アワード審査員特別優秀賞受賞作家。
※展示詳細については直前まで不明です。お楽しみに。
03/4木- 16火 2+1F
トーク?」2004年3月10日(水)

ホームページにはぜんぜん情報がないので、電話で問い合わせてみた。

AYS「「ワラッテイイトモ、」展というのをやってるんですよね?」
*「はい」
AYS「どういう展示なんですか?」
*「お電話では詳しくはお話しできないんですよねえ……」
AYS「各地で上映されている映像作品が見れるわけですか?」
*「そういうわけでもないです」
AYS「というと、再編集版とかですか?」
*「いえ、オリジナル版だと思います」
AYS「つまり、何らかの映像作品がそこで見られるわけですか?」
*「そういうわけでもないです」
AYS「というと、パネル展示とか、メイキング展示みたいな?」
*「そういうわけでもないです」
AYS「私はこれまでの上映を見てないんですが、そんな私が行っても楽しめますか?」
*「はい」

さっぱり要領をえないとはこのことである。だが、なんかそういう部分でも秘密にしてる展覧会だというのはわかった。ネットで誰も言及していないのもそのためなのだろう。
夜9時まで開いているということなので、夕方から行ってみた。

経堂に行くのははじめて。経堂駅付近の古本屋を物色。すごいプレミアがついてたのに復刻版が出て誰も見向きもしなくなった『ゾイドバトルストーリー』(vol.1 初版)が、店外のワゴンで寂しく100円の値札をつけられてたので保護。

店の前までは迷わず行けたが、見た目はただのカフェだったので、最初はそのまま通り過ぎて100メートルぐらいオーバーランしてしまった。
入ってみると、奥にほとんどはしごの階段があり、上がギャラリーになっているようだ。
断って2階に上ると、そこには、100円ショップのVHS生テープを105円でその場で購入し、その場でダビング、というかつてない形式のものだった。(ウェブや電話の問い合わせで明かさない、などという主催者側の意図を尊重してみてこれまで書かなかったが、他の方もネットで書いたし、会期が終わったので記述)なるほど、だから誰もネットでバラしてなかったのか。
さらに、ダビングしたものはマスターとして残し、自分は前の人が購入したテープを持ち帰るという。つまり、会期中、テープは劣化しまくるのだ(さすがに劣化しすぎて途中マスターを入れ替えたらしいが)。私が持ち帰ったものも、人物の顔が判別できないぐらいにじんでいた。
前の人がはじめたばかりだったので、カフェで1時間ほど待つ。そしてテープをセットし、さらに1時間待つ。途中、何人か客が来て、今回の展示方法に呆れ、予約して時間をつぶしに出て行く。1日に7〜8人しか受け付けられないので、あっという間に予約は埋まり、後の方に来た人は無駄足に。
前日に「トーク?」というイベントがあったようだ(あんまし気にしてなかった。そもそも予約完売だったみたいだし)。
行った方:http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20040312

肝心の「トーク?」は何をしたいのかよくわからなかった。appelは一階カフェ、二階ギャラリーという造りになっており、二階でK.K.氏と椹木氏がまったりと、それぞれの顔写真を貼り付けた人形(フィギュア?)をもてあそんだりくっちゃべったりする様子を階調反転させたカメラで写し、それを一階で客が見るというギミックだったのだが、ただただ漫然と小一時間も続けられるもんだから、案の定、寝かけた(笑)。「トーク」という見世物の欺瞞性を暴くとかそういう趣旨だったのかもしれないけれど、いずれにせよ辛いものだったことは否めない。

どうりで。このカフェ/ギャラリーが発行している小冊子で昨日のトークは載るのか、と聞いたら「ないと思います」と答えてたのはそういうことか。
それにしても、先日id:AYS:20040212に続き、なんか椹木野衣の後ろを追いかけてるみたいだなあ。
あ、野暮ですが念のため。もしもこれから行こうと思った方、日曜はちょっと無駄足かも。平日でも行くなら早い時間に行かないとダメかもです。いずれにせよ無駄足は覚悟しないとダメかも。

他の日に行った方:http://d.hatena.ne.jp/kusigahama/20040316#p2
豪徳寺
せっかくなので豪徳寺まで歩いてみる。宮の坂駅近くの豪徳寺(お寺)まで行ってみたが夜だし塀が高いのでなのでどんな建物かわからなかった。世田谷八幡宮には入れたけど。
豪徳寺駅付近の古書店ブックオフへ探してる絶版本でもないかとちょっと覗くが特に収穫なし。行きと同じく電車代節約のため千代田線代々木上原半蔵門線表参道―有楽町線永田町と乗り継いで帰宅。