面白いと感じられない不幸

面白い作品とは何か。
1.自分が面白いと思った作品。
2.大勢の他人が面白いと言っている作品。

この2者が一致していれば、幸せでいられる。
そうでなければ、ちょっと面倒だ。

なぜなら、他人と仲良くしなければならないからだ。

だから、「面白さがわからない」というのは、けっこうな悩みだ。
1.自分がつまらないと思った
2.大勢の他人もつまらないと思った
と、一致していれば、いっしょに悪口を言っていればいいので楽だ。
だけど、逆の評価になるとつらい。

「私はこの作品を面白いとは思わなかった」というのは事実で、それを短く言うと「この作品はつまらなかった」となるが、それはその作品の絶対的な評価のように聞こえ、その作品を面白かった人にケンカを売っているようになってしまう。
このケンカを防ぐには、口をつぐむのが一番良い、ということになる。


もうひとつの悩みは、世間の感覚と自分がズレているという事実だ。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵より、素人のおっさんが描いた絵の方が好きだと思っても、センスのない人間だと思われるので、素直にそうは言いづらい。

クリエイターの人や、批評家をしている人は、その感覚のズレはしばしば致命傷になる。
作家は、他人が面白いと思うものを作れないし、批評家の場合は、「この映画はつまらん。駄作だ」とか言っていた作品が、その後大ブームとなったり、アカデミー賞を取ったりしたら、見識を疑われ、発言を信用してもらえなくなる。


告白すると、たとえば私は、「スターウォーズ」シリーズの面白さがほとんどわからない。「NANA」の面白さもさっぱりわからない。
だからといって、「これらの作品はつまらん」とか言うと、センスを疑われるので、黙っているか、「私はあまり好きな作品ではない」と言ってごまかしたりする。
(「NANA」の場合は女性向けということもあって、素直に「面白さがまったくわからない」とか言ってしまうけど)

でも、「スターウォーズ」と「NANA」が世間では評価が高いことを私は知っている。
だから、新しい作品について何か言う場合、同様のズレによって生じる問題をできるだけ避けるために、自分のブログなどに感想を書く前に、とりあえずブログ検索などで世間の顔色を伺ってから、主観評価に関する表現を多少修正して書いたりもする。まったくチキンである。(さすがに評価を180度変えたりはしないけれども)


あるいは、単にまだ自分が面白さのツボを理解していない場合もあるので注意が必要だ。
たとえば「ゼルダの伝説」を謎解きゲームとして遊べば面白いという場合でも、そういうゲームだと理解しておらず、敵と戦うゲームだと思い込んでいたら、全然先に進めなくてつまらないという感想になってしまう。
これは、一度そういう評価をしてしまった後で、本当の楽み方を知ると、過去の自分が愚かのようで辛い。(本当は作品の面白さを伝えられなかった作品自体の問題であったりもするのだけれども)


また、おいしい料理ばかり食べていると舌が肥えてきて、ちょっとやそっとのおいしさでは満足しなくなるという問題もある。
映画やマンガやゲームでも、面白いものばかりやっていると、似たような面白さの作品は「それはもう味わったことがある」ということで、あまり面白くなくなってしまう。
だんだん、面白いと感じられるレンジは狭くなっていってしまうのだ。
困ったものだ。


関連:ロケット姉妹(仮) - みんなと同じゲームをプレイし、みんなと同じ感想を持つゲーマーが勝ち組
http://d.hatena.ne.jp/ryouta765/20070202

このマンガがすごい! 2007・オトコ版このミステリーがすごい!2007年版このマンガがすごい! 2007・オンナ版このライトノベルがすごい!2007この文庫がすごい!〈2006年版〉このWeb2.0がすごい!この建築物が「凄い!」といわれる理由―外観、装飾、構造…の知的な見方・楽しみ方 (KAWADE夢新書)

血液型性格判断・ゲーム脳・マイナスイオン・「水にありがとう」は嘘。「視点・論点 まん延するニセ科学」

先日放送された「視点・論点 まん延するニセ科学」がネットで話題になっている。
論者は、「と学会」にも所属する大阪大学教授の菊池誠氏。

http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=300&date=2006-12-18&ch=31&eid=2337

視点・論点まん延するニセ科学」
チャンネル :教育/デジタル教育1
放送日 :2006年12月18日(月)
放送時間 :午後10:50〜午後11:00(10分)
ジャンル :ニュース/報道>解説
大阪大学教授…菊池誠

Youtubeにアップロードした人がいて、それで見た人も多いようだ。
動画↓
http://www.youtube.com/watch?v=9LNRYsyWgEY

(論者自身もYoutubeに上がっていることについて特に不快感を示していないようなので、リンクを張っておく)
論者のブログ↓kikulog
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1166547413
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1166633551

テキスト起こしをした人も。↓
うしとみしよぞ - 視点・論点まん延するニセ科学」
http://d.hatena.ne.jp/f_iryo1/20061221/shiten
(以下、菊池氏の発言はここから抜粋させていただく)



冒頭で、ニセ科学の例として、「血液型性格判断や、マイナスイオンや、ゲルマニウムブレスレット」とさらっと発言。

この血液型占いを科学だと信じている人は多すぎる。
女子高生とかが「えっとー、アタシ、B型だしィー」とか言っているのはまだいいけど、
テレビとかでいい年をした名優とかが「AB型ですからね、○○なんですよ」とか大真面目な顔で話しているとアイタタタという感じである。

血液型性格診断を信じているのは日本人と韓国人ぐらい。海外の人は、自分の血液型を知らないのが普通。

血液型性格判断を心理学的に否定する本の定番。

血液型と性格

血液型と性格

今回、よかったのは「ゲーム脳」という森教授独自の固有名詞を、「ニセ科学」とバッサリ言い切ってくれたこと。

よく知られている例の一つは、『テレビゲームをし過ぎると、脳の機能が壊れる』といういわゆる「ゲーム脳」説です。しかし、この説に、科学的に信頼しうる根拠はないのです。その意味で、これもまた「ニセ科学」です。

知っての通り、「ゲーム脳の恐怖」の版元はNHK出版だったためか、あれほどアホな本であるにも関わらず、NHKは批判的な番組を作らなかった。

ゲーム脳の恐怖 (生活人新書)

ゲーム脳の恐怖 (生活人新書)

ようやくこういうことができるようになるまで、ほとぼりが冷めたという感じなのだろうか。
それでも、すでに4年経っている。

NHKは以前、ニセ考古学ともいえるグラハム・ハンコック神々の指紋」の内容を紹介する番組とかも放送していたので、けっこうニセ学問を流通させるのは得意だったりする。
まあ、民放ほどではないが。

神々の指紋 (上) (小学館文庫)神々の指紋 (下) (小学館文庫)

次に、「水にありがとう」説。
こんなアホなことを言っている学者がいるという話は聞いたことがあったが、道徳の授業で使われているとは知らなかった。
(「水からの伝言」と言うらしい)

水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ

水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ

水からの伝言―世界初!!水の氷結結晶写真集 (Vol.2)

水からの伝言―世界初!!水の氷結結晶写真集 (Vol.2)

水に「ありがとう」と言葉をかけると、きれいな結晶ができ、「ばかやろう」と言葉をかけると、きれいな結晶ができないというのです。

この説が、いくつもの小学校で、道徳の授業で使われていることが問題になっています。言葉遣いを教えるのに、格好の教材と思われたようです。

問題なのは、言葉遣いの根拠を、水という物質の振るまいに求めようとしていることです。

言葉は、人間同士のコミュニケーションの手段ですから、その使い方は、あくまでも、人間が自分の頭で考えなくてはならないはずです。「ありがとう」はどんな状況下でもいい言葉なのか。それを考えてみれば、この話のおかしさは分かるはずです。

ゲーム脳」がしつけの根拠を科学に求めるものだったのと同様、ここでは、道徳の根拠を自然科学に求めようとしています。それは科学に対して多くを求め過ぎです。

しつけも道徳も、人間が自分の頭で考えなくてはならないことであって、自然科学に教わるものではないはずです。

この指摘は、教育者はもっと真剣に耳を傾けなければならない。

ゲーム脳も、水にありがとうも、オジさんが信じたいことを言ってくれた人がいたからそのまま信じてしまうという現象。
大本営発表で日本軍大勝利!」を信じてた時代から何も進歩してないよ。
いや、「日本軍大勝利!」は検証する手段に乏しかったのに比べて、いまはちょっと考えたりちょっと調べればわかることなので、余計にひどいかもしれない。



お説教の典型例が、3年B組金八先生言ったとされる、漢字の例の話だ。

3日めくり 金八先生'07贈ることば 2007年 カレンダー「3年B組金八先生」25周年記念メモリアル―すべての人に捧げる“贈る言葉” (カドカワムック (No.202))

「人という字は、人と人が支えあっている」というありがたいお話である。

この話には、いくつか問題があるのだが、

一番の問題は、上記の「道徳の根拠を自然科学に求めようとしている」のと同様、「道徳の根拠を漢字に求めようとしている」ことだ。

少し考えればすぐわかることなのだ。

人という字が、人と人が支えあっているから、なんだというのだ?

「人と人が支えあうことは素晴らしい。」
それはまあ、正しいだろう。正しいような気がする。そのこと自体はとりあえず、いい。

だが、その根拠が「漢字の形」というのは、まったく因果関係が生まれない。

古代中国人が、道徳の道具として漢字を生み出したならともかく、まったくそんなことはない。

「三匹の子豚」の話のような寓話なら、「過去の失敗事例・成功事例」として教訓となりえるが、漢字は逸話ではないし、教訓的な文学作品でもない。


たまたまそう見えるだけである。本来、そこには何の説得力も発生しない。

しかし、人は騙されてしまう。

「知っていると思ったものに、そんなヒミツがあったのです!」と言われた驚きで、判断力が麻痺してしまうのだ。

知らなかったことを教えられたということで、心が扉を開いてしまう。
一時的に「信じる」モードになっているので、お説教も、なんとなく信じてしまうのだ。

このお説教の詐術。

「この包丁は、電線も切れます!」とか、目の前で実演販売をされると、電線を切ったりはしないのについ買ってしまうのと、ある意味似ているのかもしれない。

気をつけなければならない。


ちなみに、人という字の成り立ちには、二人の人は関係ない。
一人の人の形から成り立ったと考えられている。
(だいたい、二人の人間を表した象形文字だったなら、「二人」とか「カップル」という意味になってしまうではないか)

つまり、この話は根本的なところから捏造なのである。



常用字解 新訂 字統 トンデモ本の世界 トンデモ本?違う、SFだ!RETURNS トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説

3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! 完全版

3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! 完全版

みんなで幸せになるためのアフィリエイト

それと、もうひとつの大きな利点は、読者の方に、そういう本とかゲームが出ているんだということを知ってもらえるということです。


たまたま私のブログでその存在を知って、その著者の本を買って、それで読者が何かを得られれば、読者・本の作者・私の皆が幸せになれる。
これが最高ですね。


このシリーズの最初(id:AYS:20061103)で、いちいちこのエントリを書くことになった経緯を書いて、いろんな人のお名前を出したのは、そういうことだったのです。


まあ、広告を貼ること自体が面倒くさいので、しばらくすると飽きてあまり貼らなくなるのではないかという気もするのですが……。

そういう話でした。

アフィリエイトでゲームをする

でも、このアフィリエイト、お金がもらえる(かもしれない)というだけの得ではないのです。
紹介料を貰う方は、お金をもらえるだけではなくて、何がどれだけ売れたのか見ることができます。(もちろん、誰が買ったのかはわかりません)

ちなみに、79円計上されたと書きましたが、私がアフィリエイトを始めてから、これまでに売れたのは、「轟轟戦隊ボウケンジャー超全集 (上巻)」(1,333円)と、「決定版 全スーパー戦隊完全超百科」(1,300円)です。(どなたかは存じませぬが、本当にありがとうございます!)
轟轟戦隊ボウケンジャー超全集 (上巻) (てれびくんデラックス愛蔵版―スーパー戦隊シリーズ) 決定版 全スーパー戦隊完全超百科 (テレビマガジンデラックス)


昨年の、たけくまメモオフ会http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_4dd2.htmlに行った際、竹熊健太郎さんのamazonアフィリエイトレポート画面を見せてもらって初めて知ったのですが、これがけっこう面白い。

たけくまメモ:2005年アマゾン売上げBEST20(1)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/2005best20_a257.html
たけくまメモ :2005年アマゾン売上げBEST20(2)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/2005best20_c697.html

意外な商品がいっぱい売れたり、その逆があったり。
どうやると、クリック数がどう変わるか、という、ちょっとしたシミュレーションゲーム気分で楽しめます。
私も今はいろいろアマゾンへのリンクを貼ってみたりしていますが、どこにどういう風に、何を置くと読者はクリックするのか、調べて楽しもうという腹です。

なので、しばらくはいろいろ試すために、広告が増えたり減ったりすると思いますが、元々買おうと思っていたものが出たら、ぜひそこから購入してくださるとうれしいです。

mixiではなくブログに書く理由。トラックバックとアフィリエイト3〜アフィリエイトって儲かるの?編

少し間が空いてしまいましたが、アフィリエイトの話です。
(前回:id:AYS:20061104)

〜前回までのあらすじ〜ブログはトラックバックもあるし、リンクが張られやすいので、文章を書くならブログがいい。

フィルムとしてのガンダム (オタク学叢書)

フィルムとしてのガンダム (オタク学叢書)

20年目のザンボット3 (オタク学叢書)

20年目のザンボット3 (オタク学叢書)

BSアニメ夜話 (Vol.02) (キネ旬ムック)

氷川竜介さん(アニメ評論家)は、ブログを始めた理由をつづったミクシィ日記で、こう続けます。(mixi日記は「友人までの公開」なので、本人の許可を得て引用)

amazonとの連携>
 保険がアフィリエイト。まあ金額的にそう大きなものではないのですが、チリも積もれば山となる。こちらが取り下げない限り、未来永劫「オススメ文章」と「陳列棚」が置いておけるのは魅力です。

そうなんです。
友人に「この本面白いよ」と勧めて、その友人が近所の本屋でその本を買っても、全額その本屋(と著者・出版社など)の儲けになりますが、
amazonなら、勧めた人に、3%程度の「紹介してくれてありがとう料」が入るのです。


ここでポイントなのは、誰も損をしないこと。

別に、勧められた友人が3%余計に払わないといけないということはありません。
私は、「最大多数の最大幸福」(元々の意味とはちょっと違いますが)がモットーですから、この「誰も損をしない」というシステムはいいなあと思うんですよ。
勧められた友人も、どうせなら紹介してくれた人が得するほうが、気持ちがいいでしょう。*1


なので、私はamazonで買い物をするときは、なるべく誰かのアフィリエイト経由で買うようにしています。
特にDVDボックスや家電などは高価なので、たとえ3%でも、1万円なら300円、5万円なら1500円も紹介者に入るので、アフィリエイトを選ばないと実にもったいない。

面白いと思ったサイトの管理者に、自分の懐を痛めることなく、1000円単位で「おごってあげる」ことができるというのは、なかなか素晴らしいです。
正直私も広告はうざいと思いますが、原稿料が発生しないネットにおいては、かなり優秀なシステムであるといえましょう。

世の中には、変なところで心が狭い人がいたりして(つまり昔の私のことですが)、「無料が本来のネットで、儲けやがるとはけしからん!」とやっかむ人がいるかもしれませんが、勘違いしないでほしいのは、原稿料としてみた場合、アフィリエイトは「儲ける」というほど、高くはないのです。

竹熊健太郎さん(編集家。多摩美術大学非常勤講師。「サルまん」で有名)の、興味深いエントリがあります。
サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 上巻 (BIG SPIRITS COMICS) サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 下巻 (BIG SPIRITS COMICS) 色単 ―現代色単語辞典
たけくまメモ : 五十才のハローワーク
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/cat2152247/index.html

確かにヒキコモリでも、パソコンは使えるのが多いですからアフィリエイトという道があります。でもこれで「生活する」まで儲けるには、正直

並大抵のことではない。

としか言いようがないわけです。俺なんか昨年暮れに一瞬月8万くらいのアフィリ収入になり、おお、これならバンコクに移住すればラクに暮らせるぞ、と喜んでおったのですが、今月のアフィリ収入はこのままだと3万ちょいですよ。雑誌にコラム一本書くのと同じくらい。ちょっと気を抜くとジェットコースターみたいに落ちます。こわいですね。

↑これを読んで、「月に3万も、もらえるなんて羨ましい」と思う人もいるかもしれません。
しかし、それは早計。

竹熊さんクラスになると、ブログなんか書いているより、商業原稿を書いたほうがよほど儲かるわけです。
もちろん、将来ブログが本になったり、ブログを読んだ人が仕事を依頼してきたり、電動自転車をくれたり*2することもありますが、普通に営業して商業原稿を書きまくった方が儲かるのは間違いない。

あるいは、たけくまメモほどの読者数のメディアへの広告出稿料としては、安すぎるともいえます。

ご本人が好きで書いているというのはもちろんですが、無料で楽しませてもらっている読者は、元々買おうと思っていた商品をブログのアフィリエイトリンクから買って、誰が何の損をするというのでしょうか。

むしろ、アフィリエイトリンクを使わずに商品を買うのは、amazonを無駄に儲けさせていることに他ならないのです。

お釣りを募金するかどうか選択することができる自販機が出たというニュースがありましたが(スラッシュドット ジャパン | お釣り募金機能付き自動販売http://www.rikai.com/perl/LangMediator.En.pl?a=200604271 )、
そうではなくて、同じ120円のジュースの自販機が2台並んであって、片方だけ「この売り上げの3%は寄付されます」と書いてあったら、そっちで買う人は多いでしょう。同じ120円払うなら、寄付される方がいいわけですから。
アフィリエイトも、そういう感覚でクリックすべきものだと私は考えます。


やや脱線しましたが、日本有数のブロガーである竹熊さんレベルで3万円とかなのですから、無名な人々は、普通はもらってせいぜい数百円、よくて千円単位でしょう。

少し前に、誰もが知っているブログを持っている、アルファブロガーの方とお会いしたとき、「アフィリエイトでどのぐらい儲かるんですか?」と聞いたら、「せいぜい月5千円ぐらい」とおっしゃっていました。
この方のブログの知名度は、私のブログの知名度の100倍以上ですから、単純に100倍としても、私は50円しかアフィリエイト収入が得られない計算になります。

ありがたいことに、今月はすでに2633円分を注文してくださった方がいたようで、合計79円計上されました。
私の目標は、はてなダイアリー有料オプションの月額180円なので、あと101円稼ぎたいところです。


ただし、紹介料が5000円以上貯まらないとアマゾンはお金をくれないので、お金をもらえる日は当分来ないでしょうけど。


というわけで、広告を貼っているサイトを見て、アフィリエイトで荒稼ぎしていると思うのは、誤解です。

(なお、中古品市場のマーケットプレイスの売り上げには紹介料は支払われません)

ともあれ、氷川さんのように、価値ある情報をネットに載せてくださる方は、何らかのリターンを得る方法があった方がいいわけですから、アフィリエイトには十分存在意義がある、という話でした。

*1:ただ、私個人としては、amazonの存在には、ちょっと複雑な思いがあるのですが、まあそれは別の機会に

*2:http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_6f56.html

mixiではなくブログに書く理由。トラックバックとアフィリエイト2〜トラックバックとgoogle対策編

id:AYS:20061103の続きです)

〜前回のあらすじ〜
ブログの何がよいか?

岡田斗司夫さん(「BSマンガ夜話」「BSアニメ夜話」でおなじみhttp://putikuri.way-nifty.com/blog/)が、

オタク学入門 (新潮OH!文庫)

オタク学入門 (新潮OH!文庫)

プチクリ!―好き=才能! トップをねらえ2! & トップをねらえ! 合体劇場版BOX (初回限定生産) [DVD]

書籍や過去の連載を丸ごとネットに載せています。http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/lib.html

これはいち読者としてありがたいと同時に、客観的に見て、もったいない載せ方だと、私は思います。

その理由は、簡単。

ブログではないから。

有用なコンテンツを、ただテキストだけウェブに置いておくのは、ありがたいけどもったいないことなのです。
その理由は、アフィリエイトトラックバック、これに尽きます。
〜あらすじ終わり〜

というわけで、今回はトラックバックとかgoogle対策について書きます。

mixiではなくブログに書く理由。トラックバックとアフィリエイト1

私はここ2,3年、主にmixiに引きこもって日記を書いていました。
たまーにこちらのはてなダイアリーに内容をコピペしたりはしましたが、ミクシィがあまりにも居心地が良すぎて、ついそこに浸っていてしまいました。

ブログを再開してみたのは、先日著者の岡部敬史さんにインタビューするために、『ブログ進化論』『Web2.0殺人事件』という本を読んで、大変刺激を受けたからです。(インタビューの内容は載ったらまた告知します)
ブログ進化論?なぜ人は日記を晒すのか Web2.0殺人事件

では、なぜミクシィ日記ではダメで、ブログを書かなくてはならないのか。

ちょうどそのことを論じようと思っていた矢先に、アニメ評論家の氷川竜介さん(「BSアニメ夜話」のアニメ・マエストロでおなじみ。http://hikawa.cocolog-nifty.com/ )の大変興味深い議論を読んで、思わず膝を打ったのです。

フィルムとしてのガンダム (オタク学叢書)

フィルムとしてのガンダム (オタク学叢書)

20年目のザンボット3 (オタク学叢書)

20年目のザンボット3 (オタク学叢書)

BSアニメ夜話 (Vol.02) (キネ旬ムック)




なぜそういう話になったのかというと、経緯は、ちょっとややこしいです。

発端は、マンガ研究者の宮本大人さん(北九州市立大学助教授。id:hrhtm1970)が、アニメ研究者の津堅信之さん(大阪芸術大学芸術学部非常勤講師)のミクシィ日記に、ミクシィだけに書くにはもったいないので、ブログもやりましょうよ」という意味の書き込みをしたことでした。
マンガの居場所 新現実 Vol.2 (カドカワムック (178)) 新書291アニメーション学入門 (平凡社新書) 日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸


そして、津堅さんはミクシィ日記に、次のような意味のことを書かれました。
(残念ながら、日記は「友人まで公開」です。ご本人の許可をとって、私なりにざっくりとまとめさせていただいたものを下に書きます)

ブログを始めようかと思ったが、次のような問題がある。

  • 労力がかかる
  • 妙なコメントを毎回つけにくるような人がもし現れたときに面倒
  • ブログで発表した自分の文章がネット上でどう扱われるか不安感がある

一方、ブログの効用は、

  • 楽しそう
  • 仕事の依頼が増えるかもしれない

それに対するコメントとして、上述の氷川竜介さんが、次のように書かれました。
(コメントを、直後にご自身の日記に加筆の上転載されたもの。残念ながら、こちらも日記は「友人まで公開」なので、ご本人の許可をとって、抜粋させていただきます)

「ブログの動機とメリット」

<旧原稿の掲載>(→引用者注:http://hikawa.cocolog-nifty.com/hyoron/)
 「ウェブ進化論」などを読んでいると「あちら側」にプレゼンスがあるかないかで、この先の自分の価値が変わるのかと思い始めたからです。

<単行本にした方が有利では?>
 無料で解放したら単行本化に水をさすかなとずっと思ってましたが、その辺の事情は2〜3年前と完全に逆転していると気づきました。単行本化が至難である出版事情のある昨今、むしろウェブにプレゼンスがある文献、それを多く有する著者の方が、かえって出版確率が高くなると踏んだのです。

※これはネットがすでにケータイ派、PC派と分離しているように、ネット派、書籍派みたいな断層が生じ始めているという直感によります。つまり、ネットでタダで読めたからいいやと思っている人は、書籍はやっぱり買わないのではないか、というようなこと。まだ考え中ですが……。

まったくその通りだと思います。
編集者の目についた方が出版の確率が上がる、というのは確実でしょう。

私も最近、ソフトバンククリエイティブ様や毎日新聞様などでライター活動をさせていただいていますが、これは営業したからではなくて、編集者・記者の方が、私の活動をブログや「RGN」というイベントで知って、お声をかけてくださったからです。
(逆にいま、本を書きたいと思って営業を始めましたが、空振りしまくりです。興味がある出版関係の方がここをご覧になっていたら、ぜひお願いします。と宣伝しておく)


この話で思い出すのは、岡田斗司夫さん(「BSマンガ夜話」「BSアニメ夜話」でおなじみ。http://putikuri.way-nifty.com/blog/
が、書籍や過去の連載を丸ごとネットに載せている
ことです。http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/lib.html

オタク学入門 (新潮OH!文庫)

オタク学入門 (新潮OH!文庫)

プチクリ!―好き=才能! トップをねらえ2! & トップをねらえ! 合体劇場版BOX (初回限定生産) [DVD]
これはいち読者としてありがたいと同時に、客観的に見て、もったいない載せ方だと、私は思います。

その理由は、簡単。

ブログではないから。

まあ、掲載を始めた時期が、ブログが一般化する前だったとか、仕方ないのですが。

有用なコンテンツを、ただテキストだけウェブに置いておくのは、ありがたいけどもったいないことなのです。


その理由は、トラックバックアフィリエイト、これに尽きます。

アフィリエイトというのは、amazonの本を紹介して、それが売れると紹介料が入るというやつです。
はい、お気づきですね。上の文中にやたらと、名前が出てきた方の著書が並んでて、読みにくかった。そうでしょうそうでしょう。
わかっています。でも、それにはそれなりの理由があります。

アフィリエイトの効用に関しては、氷川さんも指摘しています。
長くなるので後で別のエントリを立てるつもりでいますが、私なりの結論を先に言うと、「アマゾンを無駄に儲けさせるのはもったいない」ということです。

それはさておき、まず、トラックバックについて論じましょう。

(長いので、次回id:AYS:20061104へ続く)←キートン山田の声で読んでください